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立体文字をそのまま使える日本語フォント2種が登場。ゴシック・丸ゴシックの新書体、10月19日から

立体的な文字を表現できる、日本語のデザインフォント2種類が登場します。ダイナコムウェアは2026年10月9日、「平成ゴシック立体A」と「中太丸ゴシック立体A」を発表しました。

どちらも文字そのものに奥行きや陰影を持たせた書体で、通常のゴシック体とは異なる立体的なデザインが特徴です。ポスターや広告のタイトル、同人誌の表紙、グッズの文字デザインなど、目立たせたい文字を使う場面に向いています。

提供開始は2026年10月19日(月)。ダイナフォントの年間ライセンス「DynaSmart V」などに追加されます。2書体ともOpenType形式で9,499文字を収録しており、WindowsとMacに対応しています。

日本語の立体文字フォント「平成ゴシック立体A」「中太丸ゴシック立体A」が登場

今回発表されたのは、既存のゴシック体をベースに立体的な加工を施した、2種類のデザイン書体です。

ダイナコムウェアでは、文字に装飾や加工を加えた書体を「アレンジ&アート書体」として展開しています。

今回の2書体もそのシリーズに含まれるもので、通常のゴシック体に奥行きや陰影を加え、文字そのものが立体的に見えるようデザインされています。

新書体の基本仕様

項目平成ゴシック立体A中太丸ゴシック立体A
ベース書体平成ゴシック体中太丸ゴシック体
デザイン直線的で力強い立体文字丸みのある柔らかな立体文字
ウエイトW9W7
フォント形式OpenType StdNOpenType StdN
収録文字数9,499文字9,499文字
対応OSWindows・MacWindows・Mac
提供開始日2026年10月19日2026年10月19日

どちらも日本語の文字セットに対応しているため、英数字だけでなく、ひらがなやカタカナ、漢字を使ったタイトルにも使用できます。

ただし、2種類の書体は単体ダウンロード販売に対応していません。利用するには、対象となるDynaSmartシリーズの契約が必要です。

平成ゴシック立体A:直線的で力強い立体文字

「平成ゴシック立体A」は、ダイナコムウェアが展開する「平成ゴシック体」をベースに、立体的な加工を加えた書体です。

平成ゴシック体は、直線的な骨格を持つオーソドックスなゴシック体です。今回の新書体では、その文字の形に奥行きと陰影を加えることで、平面上でも立体的に見えるデザインに仕上げています。

線が太く、文字の輪郭もはっきりしているため、大きなサイズで使用したときに存在感が出やすい書体です。

ポスターやタイトルデザインに

平成ゴシック立体Aは、ポスターやイベント告知、広告の見出しなど、文字を大きく配置するデザインに向いています。

たとえば、ポスターの中央に大きなタイトルを配置する場合、通常のゴシック体では文字の色や大きさで強弱をつけることが多いでしょう。

平成ゴシック立体Aでは、文字自体に奥行きがあるため、複雑な装飾を追加しなくても、立体的なタイトルを表現できます。

同人誌の表紙やゲームのタイトル画面など、文字そのものをビジュアルの一部として扱いたい場面でも活用できそうです。

ただし、立体的な加工が施されているぶん、通常のゴシック体よりも文字の見た目が複雑になります。

本文のように小さな文字を大量に並べる用途より、短いタイトルやキャッチコピーなどに使用するほうが特徴を生かしやすいでしょう。

中太丸ゴシック立体A:丸みを残した柔らかな立体文字

もうひとつの新書体「中太丸ゴシック立体A」は、丸ゴシック体をベースにした立体文字フォントです。

通常のゴシック体とは異なり、文字の角が丸く処理されているため、柔らかく親しみやすい印象があります。

今回の新書体では、その丸みを残しながら、文字に立体的な押し出し加工を加えています。

平成ゴシック立体Aが直線的で力強い印象なのに対し、中太丸ゴシック立体Aはポップで柔らかな雰囲気が特徴です。

かわいいタイトルやポップなデザインに

中太丸ゴシック立体Aは、かわいらしいイラストや、明るい雰囲気のデザインと組み合わせやすそうです。

キャラクターグッズのタイトルやイベントの告知画像、子ども向けの印刷物などが考えられます。

また、立体的な文字であっても、丸ゴシック体の柔らかさが残っているため、角張った文字ほど強い印象になりません。

かわいらしさを保ちながらタイトルを目立たせたい場合に、使い道がありそうです。

2種類の立体フォントを比較

比較項目平成ゴシック立体A中太丸ゴシック立体A
文字の形直線的丸みがある
印象力強い、シャープ柔らかい、ポップ
立体表現骨太な文字に奥行きと陰影丸みのある文字に押し出し感
想定される用途ポスター、広告、イベントタイトルキャラクターグッズ、SNS画像、子ども向けデザイン
ベース書体の特徴オーソドックスなゴシック体親しみやすい丸ゴシック体

どちらが優れているというものではなく、制作するデザインの雰囲気によって使い分ける書体です。

立体文字フォントを使うメリットは?

立体文字を制作する方法には、Illustratorなどのデザインソフトで文字に加工を加える方法があります。

たとえば、文字を複製して背後にずらしたり、3D効果を使って奥行きをつけたりすることで、立体的な文字を表現できます。

こうした方法は、立体感の方向や大きさを細かく調整できることが特徴です。

一方、文字の追加や修正が発生すると、加工内容によっては調整し直す必要があります。

今回のように、あらかじめ立体的なデザインが施されたフォントであれば、文字を入力するだけで一定の立体表現を得られます。

フォントを変更するだけで立体文字になる

たとえば、イベントの告知画像を制作しているときに、タイトルをもっと目立たせたいと考えたとします。

通常のゴシック体から立体文字フォントへ変更すれば、文字の形そのものを変えられます。

タイトルの文言を変更する場合も、フォントとして入力できる文字であれば、同じデザインのまま文字を差し替えられます。

ただし、今回の2書体は立体的な形状が固定されたデザインフォントです。

Illustratorの3D機能のように、奥行きの方向や陰影の角度を自由に変更できるものではありません。

立体効果を細かく調整したい場合は、デザインソフト側で加工する方法のほうが適していることもあります。

立体文字を使うときの注意点

立体文字は、通常の文字よりも装飾的な要素が多くなります。

そのため、文字を小さく表示すると、陰影や奥行きの部分が重なって見えたり、文字の輪郭がわかりにくくなったりする場合があります。

同人誌の表紙やグッズに使用する場合は、実際に印刷されるサイズで確認しておきたいところです。

また、文字の背後に複雑なイラストや模様があると、立体文字の陰影が背景に埋もれてしまうことも考えられます。

文字と背景の明度差や余白を調整することで、立体的なデザインを生かしやすくなるでしょう。

収録文字数は9,499文字。日本語のタイトルにも対応

今回の2書体は、いずれもOpenType StdN形式で提供されます。

文字セットはAdobe-Japan1-3N準拠で、収録文字数は9,499文字です。

Adobe-Japan1は、日本語フォントに収録する文字や記号などを整理した文字セットの規格です。

今回の書体では、一般的な日本語の文章に使用するひらがなやカタカナ、漢字、記号などが収録されています。

すべての漢字が使えるわけではない

9,499文字を収録しているとはいえ、日本語で使われるすべての文字に対応しているわけではありません。

人名や地名に使われる特殊な漢字、異体字などは、収録されていない場合があります。

同人誌やポスターで固有名詞を使用する場合は、必要な文字が収録されているか確認してください。

ダイナコムウェアの公式サイトでは、フォントの書体見本を確認できるほか、任意の文字を入力して表示を試せるフォントシミュレーションも用意されています。

購入や利用を検討する際は、実際に使用したい文字で確認しておくとよいでしょう。

価格は? DynaSmart Vなどの契約者向けに提供

平成ゴシック立体Aと中太丸ゴシック立体Aは、2026年10月19日から以下のサービスで提供されます。

対象サービス提供状況
DynaSmart V10月19日から追加
DynaSmart 教育機関向けプラン10月19日から追加
DynaSmart 学生版10月19日から追加
単体ダウンロード販売非対応

DynaSmart Vは、ダイナコムウェアが提供する年間契約型のフォントサービスです。

多くの日本語書体に加え、欧文や多言語フォントなども利用できるサービスで、今回の2書体もそのラインナップに追加されます。

DynaSmart Vの料金

一般向けDynaSmart Vの料金は、契約台数と契約年数によって異なります。

契約台数1年契約・1台あたり
1~4台45,650円
5~9台44,990円
10~19台44,330円
20~49台43,670円
50~99台43,010円
100台以上42,350円
※税込。1台あたりの年間料金です。

1~4台の契約では、1台あたり年間45,650円となります。

ただし、この料金は今回の2書体だけを利用するための価格ではありません。

DynaSmart Vに収録された多数のフォントを利用できる年間ライセンスの料金です。

すでに対象プランを契約している場合は、10月19日から新書体を利用できるようになります。

商用利用はできる? 同人誌やグッズに使う場合の注意点

DynaSmart Vでは、収録書体を商用印刷物に使用することが認められています。

そのため、ライセンス条件の範囲内であれば、同人誌の表紙やポスター、販売用の印刷物などに使用できます。

ただし、商用利用が認められていることと、すべての用途で自由に使用できることは異なります。

ロゴの商標登録などには制限がある

DynaSmart Vの製品条件では、商標登録などの法的保護を受けるロゴタイプの制作が認められていません。

たとえば、今回の立体文字フォントを使ってブランドロゴを制作し、そのロゴを商標登録する場合は、通常の印刷物とは異なる権利上の問題が生じます。

また、フォントデータをアプリやゲームに組み込む場合にも制限があります。

単に画像として文字を使用する場合と、フォントファイルそのものをソフトウェアに組み込む場合では、ライセンス上の扱いが異なるためです。

同人誌・グッズでの使用

同人誌やオリジナルグッズの制作であれば、印刷物への利用が認められていることは重要なポイントです。

ただし、制作する商品や販売方法によっては、個別の条件を確認する必要があります。

特に、

  • 文字を独立した商品として販売する場合や
  • 購入者が文字を自由に組み替えられる形式で提供する場合

などは、通常の印刷物とは扱いが異なる可能性があります。

また、DynaSmart Vの製品条件には、印刷デザインの利用地域についても規定があります。

販売用のグッズや海外向けの商品を制作する場合は、最新の使用許諾条件を確認してください。

10月19日には「ころ丸ゴ」W9や欧文新書体も追加

ダイナコムウェアでは、今回の立体文字フォント以外にも、2026年秋の新書体を順次発表しています。

10月8日には、丸ゴシック体「ころ丸ゴ」に新しいウエイトW9を追加すると発表しました。

これにより、「ころ丸ゴ」はW3・W5・W7・W9の4ウエイトになります。

また、10月7日には欧文新書体5種類も発表されています。

発表日新書体・追加内容
10月7日欧文新書体5種類
10月8日ころ丸ゴ W9
10月9日平成ゴシック立体A、中太丸ゴシック立体A

いずれも2026年10月19日から提供開始される予定です。

なお、今回の2種類の立体文字フォントと、ころ丸ゴの新ウエイトは別の書体です。

同人誌の表紙やグッズの文字デザインにも

同人誌の表紙やポスターでは、タイトルの文字をどう見せるかによって、デザイン全体の印象が変わります。

イラストを主役にして文字を控えめに配置する方法もあれば、タイトル自体を大きく見せて、文字をビジュアルの中心にする方法もあります。

今回の立体文字フォントは、後者のようなデザインを考えるときに使えそうです。

個人的には、平成ゴシック立体Aよりも、中太丸ゴシック立体Aの使い道が気になります

立体文字というと、どうしても力強いタイトルや派手なデザインを連想しますが、丸ゴシック体をベースにした立体文字なら、かわいらしいイラストにも合わせやすそうです。

一方、平成ゴシック立体Aは、文字を大きく配置するポスターや、インパクトを重視した表紙に向いていそう。

どちらも最初から立体的なデザインが施されているので、タイトルの文言を何度も変更するような制作でも扱いやすいでしょう。

ただし、今回の2書体は単体販売されないため、フォントを1種類だけ購入したい人には導入しにくい面があります。

すでにDynaSmart Vを契約している人や、複数の日本語フォントをまとめて使いたい人にとって、選択肢が増えるアップデートといえそうです。

「平成ゴシック立体A」「中太丸ゴシック立体A」は、2026年10月19日(月)からDynaSmart Vなどで提供されます。

関連リンク

ダイナコムウェア|立体文字の新書体2種類を10月19日から提供(2026年10月9日)
平成ゴシック立体A|書体見本・製品仕様
中太丸ゴシック立体A|書体見本・製品仕様

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