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AIカメラ「Caira」、撮影した動画を生成AIで編集可能に|リライト・カメラ移動まで対応

AIを前提に設計されたミラーレスカメラ「Caira」に、生成AIを使った動画編集機能が追加されます。

Camera Intelligenceが開発するCairaは、Micro Four Thirdsレンズを使用でき、iPhoneと組み合わせて使うカメラです。今回発表された「Generative Video Editing」では、Cairaで実際に撮影した映像をもとに、光の状態を変えたり、構図を調整したり、撮影時には存在しなかったカメラワークを加えたりできます。

何もないところから動画を生成する機能ではありません。自分で撮った実写映像を起点にAIで編集するところが、この機能の面白い部分です。

Cairaとは?

Cairaは、Camera Intelligenceが開発するAIネイティブのミラーレスカメラです。

100種類以上のMicro Four Thirdsレンズに対応し、MagSafeでiPhoneと接続して撮影・編集・共有を行います。Camera Intelligence公式サイトでは、本体価格は999ドルで、2026年9月出荷分の予約を受け付けています。

999ドルは、2026年9月3日現在「156,000円」ですね

すでに静止画ではGoogleのNano Bananaを使った生成AI編集に対応していました。今回、同じ発想が動画にも広がります。

撮影後に光や構図を変えられる

新しいGenerative Video Editingでは、GoogleのGemini Omni 1.1 FlashとRunwayのAleph 2.0を利用します。

公開されている機能には、

  • 昼間に撮った映像を夕方のような光へ変える「Relight」
  • 構図を変更する「Reframe」
  • パンやチルト
  • ドローン撮影のようなカメラ移動を後から加える機能
  • 映像の外側を生成して空間を広げる「Set Extension」

などがあります。

撮影した映像をPremiere ProやDaVinci Resolveへ持っていき、細かく編集する方法とはかなり違います。

撮影後に「もう少し夕方っぽくしたい」「このカットを少し引いた映像にしたい」と指示し、その場で別案を作る。スマートフォン中心で動画を作るクリエイターには分かりやすいワークフローです。

AIだけで動画を作る機能ではない

Cairaは、生成AI動画を一から作る方向には振っていません。

すべての編集は、Cairaで撮影した実際の映像から開始する必要があります。生成された編集結果も元データとは別ファイルとして保存され、GoogleのSynthIDが付与されます。

ここは生成AIを写真や映像へ組み込む製品として、意識的な設計に見えます。

AIで好きな映像を作るカメラではなく、まず人間が撮る。その後の表現を生成AIで広げる。

撮影という行為そのものを残したまま、従来ならVFXや複雑な編集が必要だった部分を簡単にする方向です。

なぜ「カメラの中」に生成AIを入れるのか

画像や動画の生成AIは、すでにPCやスマートフォンから使えます。

それでもCamera Intelligenceがカメラシステムへ組み込む理由は、撮影から編集までの距離を短くするためです。

CairaはiPhoneと接続して使うため、カメラで撮影した映像をそのままアプリへ渡し、AI編集して共有できます。

SNS動画や広告素材を一人で作っている場合、「撮影担当」「編集担当」「VFX担当」と工程を分けることはありません。

そうした人にとっては、プロ向け編集ソフトへ機能を追加するより、撮影機材そのものからワークフローを短くする方が効く場面もありそうです。

AIに対する反発を受けて方針も修正していた

Cairaは以前から生成AIを強く打ち出していましたが、その姿勢にはユーザーから反発もありました。

PetaPixelによると、Camera Intelligenceはその反応を受け、生成AIそのものによる作品生成より、撮影した写真を編集する用途へ重点を移しました。

今回の動画編集も、実写映像を必須にした設計です。

同社が100人以上の支援者へ行った調査では、約8割が動画の生成AI編集を求めたとしています。

AI機能をたくさん載せれば歓迎されるわけではない一方、「自分が撮った素材を仕上げるためのAI」には需要がある。その違いが製品設計に出ているのが興味深いところです。

Caira Studioとして2026年秋に提供予定

Generative Video Editingは、既存の生成AI静止画編集などをまとめた有料サービス「Caira Studio」の一部として提供されます。

既存Cairaユーザー向けのプライベートベータは2026年9月2日に開始。Caira Studioの正式提供は2026年秋を予定していますが、料金はまだ発表されていません。

カメラにAIが入ること自体はすでに珍しくありません。被写体認識やオートフォーカスにもAIは使われています。

Cairaが一歩違うのは、撮った後の映像そのものを書き換える生成AIまでカメラのワークフローに組み込んだことです。

これが一般的なカメラにも広がるなら、数年後には「撮影時に完璧な光やカメラワークを作る」という前提自体が少し変わっているかもしれません。

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