販売・収益化

BOOTHの発送方法を比較|自宅発送・倉庫発送・pixivFACTORYはどれがいい?

BOOTHの物販は、「自宅から発送」「倉庫から発送」「pixivFACTORY」の3つから考えると整理しやすくなります。

先に結論を出すと、少部数なら自宅発送、注文が多く発送作業を減らしたいなら倉庫発送、在庫を持ちたくないならpixivFACTORYが基本です。

BOOTHの発送方法はどれを選ぶ?結論早見表

こんな人に向くおすすめ
少部数から販売したい自宅発送
イベント在庫を通販したい自宅発送
梱包や同梱物にこだわりたい自宅発送
注文が多く、発送が負担倉庫発送
自宅に在庫を置きたくない倉庫発送
印刷所から通販分を直接送りたい倉庫発送
在庫を一切持ちたくないpixivFACTORY
売れる数がまだわからないpixivFACTORY
1個から受注生産したいpixivFACTORY

3つの違いもまとめて比較します。

比較項目自宅発送倉庫発送pixivFACTORY
在庫自分で持つ倉庫へ預ける持たない
商品の製造自分で手配自分で手配注文後に製造
梱包自分BOOTH側pixivFACTORY側
発送自分BOOTH側pixivFACTORY側
注文ごとの作業あり基本なしなし
売れ残りありありなし
保管料自宅分のみ条件により発生なし
少部数
大量注文
利益率を調整しやすい
在庫リスク高め高め低い

迷っている段階なら、まず販売数をどの程度予測できるかを考えると選びやすくなります。

売れる数が読めないならpixivFACTORY、少量なら自宅発送、ある程度まとまって売れるなら倉庫発送が候補です。

自宅発送|少部数・イベント在庫の通販に向く

自宅から発送」は、自分で商品を保管し、注文が入るたびに梱包・発送する形式です。

同人誌、アクリルグッズ、ステッカーなどを印刷所や製造会社で作り、イベント頒布後の在庫をBOOTHへ回す使い方にも向いています。

自宅発送のメリット

  • 少ない在庫から始められる
  • 製造先を自由に選べる
  • 梱包や同梱物を自分で決められる
  • イベント在庫をそのまま通販へ回せる
  • 倉庫保管料がかからない
  • 商品1個あたりの利益を調整しやすい

10冊、20冊程度の同人誌を販売するなら、倉庫へ預けるより自宅から発送したほうが扱いやすいケースもあります。

自宅発送のデメリット

  • 注文ごとに梱包が必要
  • 発送作業が発生する
  • 自宅に在庫を置く必要がある
  • 梱包資材も自分で用意する
  • 注文が増えるほど作業時間も増える

自宅発送で特に問題になりやすいのは、売れ始めた後です。

1件の梱包が3分でも、100件なら梱包だけで5時間かかります。

発送準備や在庫確認まで含めれば、さらに時間が必要です

通販の売上が増えているのに制作時間が減ってきたら、倉庫発送への切り替えを考えるタイミングです。

自宅発送では匿名配送も使える

BOOTHでは「あんしんBOOTHパック」「ゆうゆうBOOTHパック」を利用すると、ショップオーナーと購入者がお互いの住所・氏名を知らせずに配送できます。

2026年9月時点の主な送料は次のとおりです。

配送送料
ゆうパケットポストmini200円
ゆうパケットポスト250円
ネコポス270円
ゆうパケット270円
宅急便コンパクト440円
60サイズ740円
80サイズ940円
100サイズ1,150円

薄い同人誌や小型グッズなら、200〜270円程度の匿名配送を使いやすくなっています。

ただし、梱包サイズや厚さの条件は配送サービスごとに異なるため、商品サイズに合うものを選ぶ必要があります。

自宅発送は送料にもBOOTHのサービス利用料がかかる

自宅発送商品のサービス利用料は、(商品価格+送料)×5.6%+45円 です。

商品価格だけでなく送料も5.6%の計算対象になります。

たとえば、

商品:1,000円
送料:270円

の場合、

1,270円×5.6%=71.12円
小数点以下切り上げで72円
+45円

となり、サービス利用料は117円です。

送料270円を購入者から受け取って、そのまま270円を配送会社へ支払えば終わりではありません。

梱包資材費もあるため、自宅発送の商品を値付けするときは、

商品原価+梱包資材+BOOTH利用料

まで確認しておくと利益を計算しやすくなります。

倉庫発送|注文が多く、発送作業を減らしたい人向け

倉庫から発送」では、商品をBOOTHの倉庫へまとめて預けます。

注文後のピッキング、梱包、購入者への発送は倉庫側が担当します。

ショップオーナーは注文が100件入っても、自宅で100個の荷物を作る必要がありません。

倉庫発送のメリット

  • 注文ごとの梱包が不要
  • 発送作業をBOOTHへ任せられる
  • 自宅に大量の在庫を置かずに済む
  • 注文数が増えても作業量が増えにくい
  • 印刷所から直接倉庫へ送れる
  • 新刊発売時など注文が集中する販売に向く

同人誌を数百部扱うショップや、発売直後に大量注文が入るショップでは、自宅発送より負担を減らしやすくなります。

倉庫発送はいくらかかる?

倉庫発送では、通常のBOOTHサービス利用料に加えて倉庫発送手数料がかかります。

2026年9月時点では、商品価格×2.5%+商品個数×25円です。

たとえば1,000円の商品を1個販売すると、

商品価格1,000円×2.5%=25円
商品1個×25円=25円

倉庫発送手数料は50円です。

さらに通常のBOOTHサービス利用料、1,000円×5.6%+45円=101円 がかかります。

合計すると151円

1,000円の商品なら、この時点で残るのは849円です

ここから商品原価などを引きます。

倉庫発送は自宅発送より手数料が増えますが、その代わりに梱包・発送時間を削減できます。

数十円の手数料だけを見るより、毎月何時間の作業が減るかまで含めて比較したほうが判断しやすいでしょう。

倉庫発送の送料は400円または730円

購入者が支払う倉庫発送商品の送料は、2026年9月時点で次のとおりです。

配送送料
ネコポス400円
宅配便730円

自宅発送の匿名ネコポス270円と比べると、倉庫発送のネコポスは400円です。

低価格の商品を1点だけ購入するケースでは、この送料差が購入者側の負担として目立つ場合があります。

一方でショップ側は発送作業から解放されるため、販売数が増えるほど倉庫のメリットは大きくなります。

倉庫は売れない在庫を大量に置く用途には向かない

倉庫発送で注意したいのが保管料です。

BOOTHでは、1か月間の商品販売率が20%未満の場合、その月に1,000円(税別)の保管料が発生します。

販売率20%以上なら、その月の保管料はかかりません。

つまり、「500個作ったから全部倉庫へ預けて、数年かけて売ろう」という使い方では保管料が発生しやすくなります。

倉庫へ送る数は、販売ペースに合わせて決めたほうが安全です。

売れ残った商品を戻すときも費用がかかる

倉庫在庫を自宅へ返送する場合は、返送料が発生します。

2026年2月以降は、返送基本料+ピッキング手数料で計算されます。

公式例では、ポストカード100枚をすべて返送する場合は1,300円です。

倉庫へ預けるときは、入庫時だけでなく「売れなかったらどうするか」まで考えておくと余計な費用を抑えられます。

pixivFACTORY|在庫を持たず、1個から販売したい人向け

pixivFACTORYを利用すると、商品が注文されてから製造されます。

ショップオーナーが在庫を持ったり、商品を梱包したりする必要はありません。

注文後は、

  • 購入
  • pixivFACTORYで製造
  • 購入者へ発送

まで自動で進みます。

pixivFACTORYのメリット

  • 在庫を持たなくていい
  • 売れ残りがない
  • 1個から販売できる
  • 注文数を予測しなくていい
  • 梱包・発送が不要
  • 多種類の商品を並べやすい

「欲しい人がいるかわからないけれど、グッズ化してみたい」という場合には特に使いやすい形式です。

大量製造して売れ残るリスクを負わず、需要を確認できます。

pixivFACTORYのデメリットは製造単価と発送までの日数

pixivFACTORYでは1個ずつ受注生産するため、自分で商品を大量発注した場合より製造単価が高くなるケースがあります。

たとえば、

大量発注なら1個400円
pixivFACTORYなら1個800円

となる商品なら、同じ販売価格でも利益は変わります。

その代わり、売れ残りは発生しません。

つまり、利益率を取りやすい代わりに在庫リスクを持つか、利益率を抑えて在庫リスクをなくすかという比較です。

発送までの時間も確認が必要です。

pixivFACTORYの商品は注文後に製造するため、一部商品を除き発送まで最大16営業日程度かかります。

すぐ届く商品を販売したい場合には向きません。

pixivFACTORYの手数料はマージンに対してかかる

pixivFACTORYでは、製造費などを除いた「マージン」に対してBOOTHサービス利用料が計算されます。

計算式は、マージン×5.6%+45円 です。

たとえばマージン1,000円なら、1,000円×5.6%+45円=101円となり、差引後は899円です。

商品価格そのものではなく、自分が設定したマージンを基準に計算される点は、自宅発送や倉庫発送と異なります。

どれが一番利益を取りやすい?

利益率を取りやすいのは、一般的には自分で商品をまとめて製造する自宅発送です。

ただし、利益率だけでは判断できません。

たとえば100件を発送するために8時間使うなら、その8時間も通販運営のコストです。

発送形式金銭コスト時間コスト在庫リスク
自宅発送低め高いあり
倉庫発送中程度低いあり
pixivFACTORY高めになりやすい低いほぼなし

自宅発送で1個あたり100円多く残ったとしても、発送のために毎月10時間使っているなら、その時間を制作や仕事へ回したほうが収益が増えるケースもあります。

反対に月2件しか売れないなら、倉庫利用料を増やすより自宅発送のままのほうが簡単です。

販売数別に選ぶなら

販売数から考えると、目安は次のようになります。

まだ何個売れるかわからない

pixivFACTORY

在庫を作らず販売できるため、需要確認に向いています。

月に数件〜数十件

自宅発送

自宅に在庫を置けて、発送作業が負担でなければ利益を取りやすい形式です。

発売時に大量注文が入る・毎月多く売れる

倉庫発送

手数料は増えますが、発送作業を減らせます。

ただし、これは絶対的な件数基準ではありません。
月20件でも発送が苦痛なら倉庫を使う意味がありますし、月100件でも作業環境が整っていれば自宅発送を続ける人もいます。

件数より「発送に何時間使っているか」で考えるほうが判断しやすいでしょう。

自宅発送から倉庫へ途中で変えてもいい

BOOTHの発送形式は、ショップ開設時に決めたものを使い続ける必要はありません。

たとえば、

  • 販売開始
    • pixivFACTORYで需要を見る
  • 売れることがわかった
    • まとめて製造して自宅発送
  • 注文が増えてきた
    • 倉庫発送

という切り替えもできます。

最初から大量生産する必要も、売れ始めたのに自宅発送へこだわる必要もありません。

販売数が変われば、最適な発送形式も変わります。

BOOTHの発送方法を決めるときのチェックポイント

  • 月に何件ほど売れているか
  • 発売直後に注文が集中するか
  • 販売数を予測できるか
  • 自宅に在庫を置けるか
  • 梱包作業を負担に感じるか
  • 同梱物や梱包にこだわりたいか
  • 1個あたりの製造原価はいくらか
  • 在庫が売れ残った場合に困るか
  • 倉庫の保管料が発生しそうか
  • 発送まで2〜3週間かかっても問題ないか
  • 発送作業に毎月何時間使っているか

どれを選ぶか迷ったら、「一番安い発送方法」ではなく、「販売を続けても制作時間を圧迫しない形」を選ぶのがおすすめです。

BOOTHの発送方法は販売規模に合わせて変える

最初から正解を一つに決める必要はありません。

  • 少部数なら自宅発送
  • 売れるかわからないならpixivFACTORY
  • 発送作業が増えてきたら倉庫発送

このくらいシンプルに考えて大丈夫です。

BOOTH運営で避けたいのは、数十円の手数料を減らすために何時間も発送作業へ使うことや、逆にほとんど売れていない段階から保管コストを増やすことです。

現在の販売数、在庫量、発送時間を見ながら、ショップの規模に合わせて切り替えていくのが無理のない運用です。

-販売・収益化
-, , ,