クリックポスト

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クリックポストが185円→240円に値上げ 同人誌・ZINEの自家通販で10月1日から送料変更

同人誌やZINEの自家通販でクリックポストを使っている人は、今日から送料設定の確認が必要です。

日本郵便は2026年10月1日、クリックポストの運賃を全国一律185円から240円へ改定しました。1件あたり55円、約29.7%の値上げです。一方で重量上限は1kgから2kgへ増え、これまでの「厚さ3cm以内」という一律の制限も変更されています。

クリックポストは10月1日から240円に

クリックポストの新旧条件を比べると、変更は料金だけではありません。

9月30日まで10月1日から
運賃185円240円
重量1kg以内2kg以内
サイズ長辺34cm・短辺25cm・厚さ3cm以内3辺合計60cm以内・長辺34cm以内
厚さ3cm以内一律の厚さ制限なし
基本の差出方法ポスト・郵便局窓口郵便ポスト

料金だけを見ると55円の値上げですが、配送できる荷物の条件は以前より広がっています。

特に目を引くのが、重量上限が2倍になったことと、厚さ3cm以内という条件がなくなったことです。

ただし、何cmでも送れるようになったわけではありません。

「厚さ3cm制限なし」でも、ポストに入らなければ送れない

10月1日以降のクリックポストでは、一律の厚さ上限がなくなりました。

新しい条件は、3辺の合計が60cm以内、長辺34cm以内で、郵便ポストへ投函できることです。

厚さ3.2cmだから即座に対象外になるわけではありません

一方、サイズ条件を満たしていても利用する郵便ポストの投函口に入らなければ、原則として投函できません。

同人誌の通販では、この変更が意外と使えそうです。

厚みのある本、複数冊のまとめ買い、アクリルグッズと本を同梱した荷物などは、これまで「3cmを超えるからクリックポストでは送れない」と別の配送方法へ切り替えるケースがありました。

ポストへ入る範囲なら、3cmを少し超えた荷物にもクリックポストを使える可能性があります。

郵便局の窓口へ持っていく方法は原則終了

差し出し方法にも変更があります。

10月1日からクリックポストは郵便ポストへの投函が原則となりました。

ただし、日本郵便は例外も設けています。

  • 郵便ポストが満杯、故障などで利用できない
  • 一度に投函できないほど大量に発送する
  • サイズ条件は満たしているが、ポストの投函口が狭くて入らない

これらの場合は郵便局窓口でも受け付けます。

ただし、窓口で預かってもらえるクリックポストは厚さ3cm以下です。

ここは少しややこしいところです

3cmを超えるクリックポスト自体は新制度で認められましたが、「厚くてポストに入らないから郵便局へ持っていけばいい」とは限りません。

3cmを超える荷物を作るなら、普段利用するポストへ入るかどうかまで梱包時に確認しておいたほうが安全です。

BOOTHも自宅発送のショップへ注意喚起

BOOTHは7月6日の時点で、自宅から発送するショップオーナー向けに今回の変更を案内しています。

BOOTHの「あんしんBOOTHパック」のようにプラットフォーム側が配送方法を用意するケースとは違い、自宅発送でクリックポストを使っているショップでは、出品者自身が送料を設定していることがあります。

その場合、9月まで185円を前提に設定していた送料をそのままにすると、今日から1件発送するごとに55円の差額が発生します。

たとえば100件発送すれば5,500円です

一冊あたり数百円のコピー本やステッカーなどを販売しているショップでは、商品価格に対する55円の比率も無視しにくくなります。

すでに同人サークルも送料を変更

実際にBOOTHでは、クリックポストの改定に合わせて送料を変更するサークルが出ています。

同人誌や同人グッズを販売するGRINPは、10月1日から通常送料を250円から300円へ変更すると告知しています。

ここで「クリックポストが240円なら、送料も240円にすればいい」と考える必要はありません。

通販で発生する費用は郵便料金だけではないからです。

封筒、段ボール、OPP袋、緩衝材、ラベル用紙、プリンターのインクなども必要になります

送料として購入者からいくら受け取るかは、それらを含めてショップ側で設計できます。

送料込みの商品は価格そのものを確認

見落としやすいのが「送料無料」「送料込み」で販売している商品です。

購入者側から送料が見えなくても、発送する側はクリックポストへ240円を支払います。

たとえば1,000円の商品をクリックポストで発送している場合、郵便料金だけを単純計算すると、

  • これまで:1,000円 − 185円 = 815円
  • 今日から:1,000円 − 240円 = 760円

となります。

ここから販売サービスの手数料や梱包資材費なども引かれます。

一件なら55円でも、販売数が増えるほど差は積み重なります。

送料込みで値付けしている同人誌やグッズほど、一度利益計算をやり直しておきたいところです。

一方で「まとめ買い」には使いやすくなった

値上げだけを見ると負担増ですが、新しいクリックポストには同人通販と相性のいい変更もあります。

重量上限が1kgから2kgへ増えました。

薄い同人誌一冊なら1kgを超えることはまずありませんが、複数冊をまとめて注文された場合は話が変わります。

これまで重量のために複数口へ分けていた注文を、一つにまとめられるケースが出てきます

さらに厚さ3cmの一律制限もなくなったため、ポストへ入る梱包であれば、本を複数冊まとめたり、薄いグッズを同梱したりできる範囲も広がります。

55円値上がりした代わりに、一件のクリックポストへ入れられる商品の組み合わせは増えたと考えると、通販設計そのものを見直す余地があります。

「追加送料」の設定も見直したい

BOOTHなどで複数商品を販売している場合は、一冊だけ購入したときの送料だけでなく、複数購入時の設定も確認しておきたいところです。

たとえば、

  • 同人誌1冊
  • 同人誌2冊
  • 同人誌+アクリルキーホルダー
  • ZINE+ステッカー
  • 新刊+既刊セット

では、必要な梱包サイズが変わります。

これまでは「3cmを超えたら別便」というルールにしていたショップでも、新条件なら一箱へまとめられる可能性があります。

単純に送料を55円上げるだけで終わらせず、手元の商品を何点まで一緒に梱包できるか試してみると、購入者側の送料を抑えられる組み合わせが見つかるかもしれません。

クリックポストを使っている人が今日確認したいこと

今回の変更で、自家通販をしているクリエイターが確認したい項目は次のとおりです。

  • ショップに設定している送料
  • 送料込み商品の販売価格
  • 複数購入時の追加送料
  • 送料無料になる購入金額
  • 商品説明やFAQに記載している送料
  • 「厚さ3cmまで」と書いている発送案内
  • 梱包資材を含めた1件あたりの発送原価
  • 普段利用する郵便ポストへ入る荷物の厚さ

特にBOOTHだけでなく、自分のサイトやSNSにも「クリックポスト185円」と書いている場合は修正を忘れやすいところです。

55円の値上げを、そのまま55円転嫁する必要はない

送料改定があると、「商品価格を上げるか、送料を上げるか」という二択で考えがちです。

ただ、今回のクリックポストは配送条件も同時に変わりました。

1kgから2kgになったことで複数の商品をまとめられるなら、注文全体では送料が安くなる場合があります。3cm制限がなくなったことで、これまで二口にしていた荷物を一口にできるケースも考えられます。

同人通販では、一冊だけ買う人もいれば、新刊と既刊をまとめて買う人もいます。

一律に55円を足す前に、自分のショップで多い注文パターンを見ながら送料を決めたほうがよさそうです。

同人誌の「本体価格が安いほど送料が目立つ」問題

500円の同人誌を買って送料が240円なら、配送費は本体価格の半分近くになります。

これはサークル側の利益だけではなく、購入する側の心理にも関わります。

本をもう一冊買っても送料が変わらないなら、既刊を一緒に買う理由になります。反対に、一冊追加すると別便になって送料が倍になるなら購入をやめる人もいるでしょう。

通販ページを作るときは、送料を最後に入力する事務的な項目としてではなく、「何冊まとめて買いやすいか」を決める販売設計の一部として考えてもよさそうです。

クリックポストは今日から240円になりました。

自宅から同人誌やZINE、イラストグッズを発送している人は、送料の数字だけを書き換えて終わりにせず、新しくなった2kg・厚さ条件まで使えるか、一度手元の商品で梱包を試しておきたいところです。

関連リンク

日本郵便|クリックポスト
日本郵便|2026年10月1日以降のクリックポストの差出方法について
BOOTH|自宅から発送するショップオーナー向け「日本郵便の運賃等改定のお知らせ」

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