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販売・収益化

BOOTHでデジタル商品を販売する方法|ファイル形式・容量・商品説明のコツ

BOOTHでは、同人誌やグッズなどの物販だけでなく、デジタルコンテンツも販売できます。

たとえば、

  • イラスト素材
  • フォント
  • ブラシ
  • テンプレート
  • 電子書籍
  • 漫画
  • ゲーム
  • 音楽
  • 音声作品

などです。

デジタル商品は在庫を持つ必要がなく、購入後はユーザー自身がファイルをダウンロードできます。

そのぶん発送作業はありませんが、販売前にファイル形式・容量・利用条件・商品説明をきちんと整えておくことが重要です。

特に素材系の商品では、「購入後に何が入っているのか」「どのソフトで使えるのか」「商用利用できるのか」が分からないと購入判断が難しくなります。

ここでは、BOOTHでダウンロード商品を販売するときに確認しておきたいポイントを順番に整理します。

BOOTHではさまざまなデジタル商品を販売できる

BOOTH公式では、販売できるデジタルコンテンツとしてイラスト、ゲーム、音楽、音声作品、電子書籍などを案内しています。

デジタル商品は「ダウンロード商品」として登録します。

購入者は支払い完了後、

  • 購入履歴
  • ライブラリ
  • 支払い完了メール内のURL

などからファイルをダウンロードできます。

物販とは違い、ショップオーナーが購入ごとにファイルを送信する必要はありません。

一度商品を登録しておけば、購入から受け取りまでBOOTH上で完結します。

デジタル商品に向いているもの

BOOTHと相性がいいデジタル商品には、たとえば次のようなものがあります。

イラスト素材

  • 背景素材
  • 花・植物素材
  • 装飾素材
  • フレーム
  • アイコン
  • テクスチャ

デザイン素材

  • Photoshopテンプレート
  • Canvaテンプレート
  • 配信画面
  • SNSテンプレート
  • 同人誌テンプレート
  • ロゴ素材

制作ツール向け素材

  • CLIP STUDIO用ブラシ
  • Photoshopブラシ
  • パターン
  • アクション
  • LUT
  • 3D素材

コンテンツ作品

  • 電子書籍
  • 同人誌PDF版
  • 漫画
  • 小説
  • ゲーム
  • 音楽
  • ボイス

物理的な商品を作らなくても、自分の制作物そのものを販売できます。

まず「購入後に何が入っているか」を決める

販売ページを作る前に、商品ファイルの構成を決めます。

たとえばイラスト素材30点なら、

  • PNG 30点
  • JPG 30点
  • 利用規約.txt

という構成です。

テンプレートなら、

  • PSD
  • PNGプレビュー
  • 説明書PDF

などです。

購入者がZIPを開いた瞬間に、「何を使えばいいのか分からない」という状態にならないようにします。

特に複数形式を収録する場合は、フォルダを分けておくと分かりやすくなります。

たとえば、PNG+PSD+README という構成です。

商品説明にはファイル形式を書く

デジタル商品では、商品説明にファイル形式を明記しておくことをおすすめします。

たとえば、

収録内容

  • PNG 30点
  • 300dpi
  • 背景透過
  • RGB

などです。

PSDなら、

  • Photoshop対応
  • レイヤー分け済み
  • 使用フォント

なども書いておきます。

CLIP STUDIO用素材なら、対応するソフト・バージョンが重要です。

購入後に、「スマホで使えると思って買った」「Canvaで編集できると思った」という認識違いを減らせます。

ZIPでまとめる場合は商品説明にも書く

複数ファイルをまとめる場合、ZIP形式にすることがあります。

その場合は、「ダウンロードファイルはZIP形式です。使用前に解凍してください。」と書いておくと親切です。

BOOTH公式も、ZIPファイルなどでは端末によって解凍ソフトが必要になる場合があると案内しています。

PCでは問題なく開けても、スマートフォンでは利用環境によってファイルを開けないケースがあります。

スマホ利用者が多そうな商品なら、

  • ZIPであること
  • PC推奨か
  • 対応アプリが必要か

を説明しておくと問い合わせを減らしやすくなります。

1ファイルの上限は1.2GB

BOOTHでは、1ファイルあたり最大1.2GBまでアップロードできます。

1.2GBを超える場合は、ファイルを分割してアップロードする必要があります。

たとえば3GBの商品なら、

part1.zip
part2.zip
part3.zip

のように分けます。

ゲーム、動画、高音質音源、大量素材などは容量が大きくなりやすいため、商品登録前にファイルサイズを確認しておきましょう。

ショップ全体では合計10GBまで

通常のBOOTHショップでアップロードできるデータ総容量は合計10GBです。

デジタル商品を増やしていくと、この上限へ到達する可能性があります。

特に、

  • 高解像度素材
  • 動画
  • ゲーム
  • WAV音源
  • PSD

などは容量が大きくなりやすいです。

BOOTH Appsの「容量追加」を利用すると、総容量を100GBまで増やせます。

素材ショップとして大量の商品を継続販売する予定なら、容量も運営コストとして考えておきましょう。

商品画像では「何が入っているか」を見せる

デジタル商品は実物を手に取れないので、商品画像が特に重要です。

1枚目ではまず、何の商品なのか が分かるようにします。

たとえば植物素材なら、30種類すべてを小さく並べた一覧でも構いません。

2枚目以降で、

  • 拡大例
  • 使用例
  • カラーバリエーション
  • 実際の制作物へ使った例

などを見せます。

テンプレートなら「編集前」ではなく、実際に使用した完成イメージを見せると用途を想像しやすくなります。

素材商品は「使いどころ」を見せる

素材販売では、素材そのものだけ見せても用途が分かりにくいことがあります。

たとえば花の装飾素材なら、

  • 同人誌表紙
  • ショップカード
  • SNS画像
  • Webバナー

などへ配置した使用例を1〜2枚見せます。

商品説明にも、「同人誌の表紙やSNS画像の装飾に向いています」と一言加えると分かりやすくなります。

購入者が、「これは自分の制作に使えそう」と判断できる状態を作ることが大切です。

利用規約は商品ページに分かりやすく書く

素材・テンプレートなどを販売する場合は、利用条件を決めます。

たとえば、

  • 商用利用の可否
  • 加工の可否
  • クレジット表記
  • 再配布
  • 素材そのものの販売
  • AI学習への利用
  • 成人向け作品への利用

などです。

利用規約を長文にする必要はありません。

ただし、「常識の範囲で使ってください」だけでは人によって解釈が違います。

特に、素材そのものの再配布・再販売は禁止など、守ってほしいポイントは明記します。

「商用利用OK」だけでは少し曖昧

商用利用可能な素材を販売する場合でも、「商用OK」だけでは判断しにくいケースがあります。

たとえば購入者からすると、

  • 同人誌販売はOK?
  • YouTube収益化動画は?
  • クライアントワークは?
  • グッズへ使って販売していい?
  • 素材をメインにした商品を販売していい?

と疑問が出ます。

可能であれば、「同人誌・広告・SNS・動画・クライアントワークで利用可能」など、代表的な用途を書きます。

反対に禁止したいものも具体的に書いておくとトラブルを減らせます。

ライセンス説明は購入前に読める状態にする

利用規約をZIP内のREADMEにだけ入れるのはおすすめしません。

購入者は購入する前に条件を知る必要があるからです。

商品ページにも主要な条件を書きます。

詳しい利用規約を別ページへまとめる場合でも、

  • 商用利用
  • 加工
  • 再配布

など重要な部分は商品説明から分かる状態にしておきます。

ダウンロード商品にはDRMがない

BOOTHのダウンロード商品には、現在DRM機能はありません

購入者が取得したファイルそのものに、BOOTH側でコピー制限をかける仕組みではありません。

そのためデジタル販売では、「完全にコピーできないようにする」という運用は難しいです。

素材販売なら利用規約を整え、作品販売なら必要に応じて公開範囲や商品内容を考える必要があります。

不正利用を完全に防止できるプラットフォームではないことは理解しておきましょう。

購入者は何度でも再ダウンロードできる

一度購入したダウンロード商品は、基本的に何度でも再ダウンロードできます。

PCを買い替えた場合などでも、購入履歴やライブラリから再度取得できます。

ただし、ショップオーナーがファイル自体を削除した場合はダウンロードできなくなります。

そのため販売終了後のファイル管理にも注意が必要です。

商品を非公開にしても購入済みならダウンロードできる

商品を販売終了して非公開にした場合でも、過去の購入者は引き続きファイルをダウンロードできます。

つまり、「販売は終了したいけれど、購入者には引き続き使ってほしい」という場合は、商品を非公開にする方法があります。

一方、ファイル自体を削除してしまうと再ダウンロードできません。

非公開とファイル削除は別なので注意しましょう。

ファイル差し替え時は旧ファイルをすぐ消さない

販売後に、

  • 誤字を修正した
  • バグを直した
  • 新しいバージョンを公開した

などでファイルを更新することがあります。

BOOTHでは商品編集ページの「ファイルの追加・管理」から差し替えできます。

基本的には、

  1. 新しいファイルをアップロード
  2. 古いファイルを削除

という流れです。

ただし、古いファイルを削除すると過去の購入者もそのファイルを再ダウンロードできなくなります。

BOOTH公式も、ファイル削除前に購入者へ連絡することを推奨しています。

バージョンアップ商品はファイル名を分かりやすくする

更新が多い商品なら、template_v1.0.zip template_v1.1.zipのようにバージョン番号を付けておくと管理しやすくなります。

「最新版.zip」だけでは、購入者側もどのバージョンを持っているか判断しにくくなります。

ゲームやテンプレート、ブラシセットなど更新が想定される商品では特に有効です。

更新内容も商品説明へ残す

継続して更新する商品なら、商品説明の下部に更新履歴を作る方法もあります。

たとえば、

更新履歴

2026/08
ブラシを5種類追加

2026/07
一部ファイルを修正

という形です。

購入済みユーザーが、「再ダウンロードしたほうがいいのか」を判断できます。

長い説明は必要ありません。何が変わったかだけ簡潔に残します。

デジタル商品の手数料は「商品価格×5.6%+45円」

BOOTHのダウンロード商品では、現在、商品価格 × 5.6% + 45円のサービス利用料がかかります。

たとえば1,000円の商品なら、

1,000円 × 5.6% = 56円
56円 + 45円 = 101円

なので、手数料差引後は899円です。

無料配布の商品にはサービス利用料は発生しません。

価格を決めるときは、手数料差引後の金額も確認しておきましょう。

低価格商品ほど45円の固定部分が効く

BOOTHの手数料には5.6%だけでなく、45円の固定部分があります。

そのため低価格商品では、売上に対する手数料の割合が大きくなります。

たとえば、

100円の商品 = 100円 × 5.6% + 45円

となるため、固定45円の影響がかなり大きくなります。

一方、1,000円、2,000円と価格が上がるほど45円が占める割合は小さくなります。

素材を数十円単位で細かくバラ売りするより、テーマごとにセット商品へまとめたほうが、販売側・購入側とも扱いやすいケースがあります。

単品とセットを作る方法もある

素材販売なら、

  • 花素材A
  • 花素材B
  • 花素材C

をそれぞれ販売するだけでなく、「花素材30点セット」のようにまとめることもできます。

単品で試したい人と、まとめて欲しい人の両方へ対応できます。

ただし商品数を増やしすぎるとショップ内が探しにくくなるため、商品リストで整理するとよいでしょう。

無料素材を入口にする方法もある

BOOTHではダウンロード商品を無料配布できます。

たとえば、

無料版:素材5点
有料版:素材50点

という構成です。

無料版を実際に使ってもらい、「この素材なら使いやすい」と感じてもらってから有料版を購入してもらう導線を作れます。

ただし、無料商品のページを有料商品への告知だけに使うのは避けましょう。

BOOTHでは実質的な商品の頒布を伴わず、別商品への誘導・告知を主目的とする商品は禁止されています。

無料版として実際に使える素材を配布し、その説明の中で関連商品を案内するのとは分けて考える必要があります。

購入後の問い合わせを想定して説明を書く

デジタル商品では発送問い合わせはありませんが、代わりに、

「ファイルが開けません」
「どのソフトで使えますか」
「商用利用できますか」
「PSDが入っていません」

といった問い合わせが起こります。

商品説明を作るときは、購入者から聞かれそうなことを先に書くと考えると分かりやすいです。

特に、

  • ファイル形式
  • 対応ソフト
  • ZIPの有無
  • 商用利用
  • 加工
  • 再配布
  • 収録内容

は先に書いておくとよいでしょう。

BOOTHでデジタル商品を販売する前のチェックリスト

公開前は次の項目を確認します。

  1. 商品ファイルを実際に開けるか
  2. ZIPを正常に解凍できるか
  3. 必要なファイルがすべて入っているか
  4. 商品画像と実際の内容が一致しているか
  5. ファイル形式を商品説明へ書いたか
  6. 対応ソフト・環境を書いたか
  7. 商用利用などの利用条件を書いたか
  8. 再配布の扱いを書いたか
  9. ファイルサイズが上限内か
  10. 手数料差引後の価格を確認したか

特に販売開始前に、自分自身でZIPを解凍して各ファイルを開いてみるのがおすすめです。

制作PCでは問題なくても、書き出したファイルが壊れていたり、必要な画像が抜けていたりすることがあります。

デジタル商品は「買った後」を想像すると作りやすい

デジタル素材の商品ページを作るときは、どう売るかばかり考えがちです。

でも購入者にとって本当に困るのは購入後です。

  • ZIPを開いたらファイル名が全部「名称未設定」。
  • PSDを買ったら使っているフォントが分からない。
  • 商用利用できると思ったら規約がどこにも書いていない。

この状態だと、商品そのものが良くても使いにくくなります。

販売ページを作るときは、購入 → ダウンロード → 解凍 → 使用 まで一度自分で追ってみると、説明不足に気づきやすくなります。

売るためのページというより、「買った人が迷わず使えるところまで含めて商品」と考えると、かなり作りやすくなると思います。

BOOTHのデジタル販売はファイルと説明の両方を整える

BOOTHでは、イラスト、ゲーム、音楽、音声、電子書籍などさまざまなデジタルコンテンツを販売できます。

販売前に確認したいポイントは次のとおりです。

  1. 何が入っているか明確にする
  2. ファイル形式を書く
  3. 対応ソフト・環境を書く
  4. ZIPの場合は解凍が必要と案内する
  5. 商用利用・加工・再配布などの条件を書く
  6. 1ファイル1.2GB、ショップ合計10GBの容量制限を確認する
  7. ファイル更新時は過去購入者への影響を確認する
  8. 手数料を含めて価格を決める

物販のような在庫・発送管理がないぶん始めやすい一方で、データそのものが商品です。

ファイルの中身と商品説明を丁寧に整えてから販売を開始しましょう。

出典:BOOTHヘルプセンター「BOOTHで販売できる商品が知りたい」「ショップでアップロードできるデータ容量の制限が知りたい」「1ファイルでアップロードできる容量が知りたい」「ダウンロードファイルを差し替える方法が知りたい」「ダウンロード商品の再ダウンロードはできますか?」「DRM機能はありますか?」

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デザイン制作とWeb運営に携わりながら、クリエイター向けサービスや制作ツールの情報を追っています。

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