BOOTHで商品価格を決めるとき、「500円で売ったら500円近く残る」と考えていると、想定より受取額が少なくなることがあります。
2026年9月現在、BOOTHのダウンロード商品にかかるサービス利用料は「商品価格×5.6%+45円」です。
計算結果に1円未満の端数が出た場合は切り上げられます。
5.6%だけを見ると低く感じますが、1件ごとに45円が加わるため、低価格の商品ほど売価に対する手数料の割合が高くなります。
BOOTHでダウンロード商品を販売している人が値付けを見直しやすいよう、100円から5000円までの手取りをまとめました。
BOOTHのダウンロード商品の手数料
2026年9月現在の計算式は次の通りです。
サービス利用料 = 商品価格 × 5.6% + 45円
たとえば1000円の商品なら、
1000円 × 5.6% = 56円 → 56円 + 45円 = 101円
となり、サービス利用料は101円です。
売上1000円から101円を差し引くため、BOOTH上の受取金額は899円になります。
なお、BOOTHではショップ開設時の初期費用や月額利用料はかかりません。商品が売れたときにサービス利用料が発生する仕組みです。
BOOTHの手取り早見表
ダウンロード商品を1件販売した場合の目安です。
| 販売価格 | サービス 利用料 | 手取り | 売価に対する 手数料割合 |
|---|---|---|---|
| 100円 | 51円 | 49円 | 51.0% |
| 200円 | 57円 | 143円 | 28.5% |
| 300円 | 62円 | 238円 | 20.7% |
| 500円 | 73円 | 427円 | 14.6% |
| 800円 | 90円 | 710円 | 11.3% |
| 1,000円 | 101円 | 899円 | 10.1% |
| 1,500円 | 129円 | 1,371円 | 8.6% |
| 2,000円 | 157円 | 1,843円 | 7.9% |
| 2,500円 | 185円 | 2,315円 | 7.4% |
| 3,000円 | 213円 | 2,787円 | 7.1% |
| 4,000円 | 269円 | 3,731円 | 6.7% |
| 5,000円 | 325円 | 4,675円 | 6.5% |
| 10,000円 | 605円 | 9,395円 | 6.1% |
- 手取りはBOOTHのサービス利用料のみを差し引いた金額です。銀行口座へ売上を受け取る際の振込手数料などは含みません。
- 計算はBOOTH公式の「5.6%+45円・端数切り上げ」に基づきます。
100円商品は半分以上が手数料になる
価格帯による差が分かりやすいのが100円商品です。
100円の商品に対するサービス利用料は51円。
手元に残るのは49円なので、売価の51%がサービス利用料になります。
これはBOOTHの料率が51%だからではありません。5.6%に加えて、45円の固定額があるためです。
価格が上がれば45円が売価に占める割合は下がります
500円なら手数料73円で14.6%、1000円なら101円で10.1%、3000円なら213円で7.1%まで下がります。
そのため、既存の商品を100円や200円で販売している場合は、現在の手数料体系を踏まえて価格を見直してもよいでしょう。
特に「気軽に買ってもらいたいから」と低価格にしている商品では、値下げした分以上に手取りが減っているケースがあります。
300円の商品を1個売ると238円
BOOTHでは300円前後のデジタル商品も見かけます。
300円の場合は、
300円 × 5.6% = 16.8円 → 16.8円 + 45円 = 61.8円
1円未満は切り上げられるため、サービス利用料は62円です。
手取りは238円になります
価格を100円上げて400円にした場合、追加された100円すべてに45円がもう一度かかるわけではありません。固定45円は同じで、増えた売価に対して5.6%分が増える形になります。
低価格帯では、この性質を理解しておくと値付けを考えやすくなります。
500円の商品なら427円残る
500円の商品ではサービス利用料が73円、手取りは427円です。
手数料割合は14.6%になります。
500円という価格だけを見て「約470円くらい残りそう」と考えると差が出るので注意したいところです
販売数が増えると、この差も積み重なります。
| 販売数 | 売上 | サービス利用料 | 手取り |
|---|---|---|---|
| 1個 | 500円 | 73円 | 427円 |
| 10個 | 5,000円 | 730円 | 4,270円 |
| 50個 | 25,000円 | 3,650円 | 21,350円 |
| 100個 | 50,000円 | 7,300円 | 42,700円 |
商品価格を決めるときは売価だけでなく、「1件売れたらいくら残るか」を見た方が収益を把握しやすくなります。
1000円の商品なら899円
1000円商品では、サービス利用料101円、手取り899円です。
ここで初めて、サービス利用料の割合が10%前後になります
価格を500円から1000円へ2倍にした場合、
500円 → 手取り427円
1000円 → 手取り899円
となります。
売価の差は500円ですが、手取りの差は472円です。
固定45円の影響が薄まるため、売価が上がるほど販売価格と手取りの差を把握しやすくなります。
3000円の商品なら2787円
3000円の場合はサービス利用料213円、手取り2787円です。
売価に対する手数料割合は約7.1%まで下がります。
「BOOTHの手数料は5.6%」と覚えていると、この213円を168円と計算してしまうことがあります。
現在は5.6%だけでなく、45円を加算する必要があります。
BOOTHでは2025年10月28日にサービス利用料が「5.6%+22円」から「5.6%+45円」へ改定されました。以前の手数料をもとに作った価格表や収益計算シートをそのまま使っている場合は、更新しておきましょう。
低価格になるほど「5.6%」から離れる
販売価格ごとの手数料割合を見ると、固定45円の影響がよく分かります。
| 商品の料金 | 手数料の割合 |
|---|---|
| 100円 | 51.0% |
| 300円 | 20.7% |
| 500円 | 14.6% |
| 1000円 | 10.1% |
| 3000円 | 7.1% |
| 5000円 | 6.5% |
価格が高くなるにつれて5.6%へ近づいていきますが、固定45円があるため完全に5.6%にはなりません。
BOOTHで価格を設定するときは「5.6%引かれる」と考えるのではなく、5.6%に45円が加わるところまでセットで覚えておく必要があります。
無料配布ならサービス利用料はかからない
BOOTHでは、ダウンロード商品を0円で無料配布する場合、サービス利用料は発生しません。
そのため、
- 100円で販売する
- 0円で配布する
では、ショップ側の収益だけを見ると49円と0円の違いになります。
無料から100円へ変更すれば100円の売上がそのまま増えるわけではありません
低価格商品の価格変更を考える場合は、手取りまで見て判断した方がよいでしょう。
BOOSTにも5.6%の手数料がかかる
購入者が商品価格へ任意の金額を上乗せできる「BOOST↑」にも、5.6%のサービス利用料が発生します。
たとえば商品代とは別に1000円BOOSTされた場合、その1000円がそのままショップへ入るわけではありません。
BOOSTはクリエイターを追加で支援できる便利な仕組みですが、売上を確認するときは手数料分も含めて考える必要があります。
なお、通常の商品価格に加算される45円の固定部分とBOOSTの扱いを混同せず、売上管理画面に表示される受取額を確認するのが確実です。
銀行振込ではさらに200円または300円かかる
ここまでの早見表は、BOOTH上でサービス利用料を差し引いた「受取金額」の計算です。
銀行口座へ売上を振り込む場合は、別途振込手数料がかかります。
2026年9月現在は次の通りです。
| 銀行振込する金額 | 振込手数料 |
|---|---|
| 30,000円未満 | 200円 |
| 30,000円以上 | 300円 |
PayPalへの振込については、BOOTH側の振込手数料はかかりません。
そのため、たとえば今月のBOOTH上の受取金額が10,000円だった場合、銀行振込なら振込予定額は9,800円になります。
商品1件ごとの採算を考えるときはサービス利用料、月全体で最終的に受け取る金額を見るときは振込手数料まで分けて考えると整理しやすくなります。
売上が5000円未満の場合は振込申請にも注意
BOOTHでは受取金額が201円以上5000円未満の場合、自動で必ず振り込まれるわけではなく、振込申請が必要になるケースがあります。
申請期間は毎月1日から19日です
販売数が少ない月や、価格の低い商品を中心に販売しているショップでは該当しやすいので、売上管理ページも確認しておきましょう。
購入者側には別の「支払手数料」がかかる場合もある
ショップ側のサービス利用料とは別に、購入者の決済方法によっては購入者側へ手数料が発生します。
2026年6月1日以降、銀行・コンビニ決済で決済金額が3000円未満の場合は130円の支払手数料がかかります。3000円以上ではこの手数料はかかりません。
これはショップの売上から引かれるサービス利用料とは別です
ただし購入者から見れば、たとえば500円の商品を銀行・コンビニ決済で購入すると、商品価格以外の支払いも発生します。
低価格商品では商品価格に対する130円の割合も大きくなるため、購入者側の負担として知っておいて損はありません。
自宅発送・倉庫発送では計算方法が少し違う
この記事の早見表は、ダウンロード商品を対象にしています。
BOOTHでは商品タイプによってサービス利用料の計算対象が変わります。
| 販売方法 | サービス利用料 |
|---|---|
| ダウンロード | 商品価格×5.6%+45円 |
| 自宅から発送 | (商品価格+送料)×5.6%+45円 |
| 倉庫から発送 | 商品価格×5.6%+45円 |
| pixivFACTORY | マージン×5.6%+45円 |
pixivFACTORYでは商品販売価格全体ではなく、製造費などを除いた「マージン」に対してサービス利用料が計算されます。
同じBOOTHでも、ダウンロード販売とグッズ販売では最終的な利益計算が変わります。
BOOTHの価格は「欲しい手取り額」から考える
すでにBOOTHで商品を販売しているなら、値付けを見直すときに販売価格だけを比較するより、1件あたりの手取りを見る方が分かりやすくなります。
たとえば500円の商品を販売して得られるのは427円です。「最低でも500円は手元に残したい」と考えているなら、売価500円では届きません。
同じように1000円の商品でも、残るのは899円です
制作にかかった時間、更新にかかる時間、問い合わせ対応、商品ページの制作なども含めるなら、販売価格と手取り額を同じものとして扱わない方がよいでしょう。
- BOOTHのダウンロード商品では、まず「商品価格×5.6%+45円」を差し引く
- そのうえで、自分が1件販売したときに受け取りたい金額になっているかを見る
この順番で考えると、感覚だけで値段を決めるより価格を調整しやすくなります。
特に100円〜500円程度の商品は固定45円の影響が大きいため、以前から同じ価格で販売している商品があるなら、一度手取りを計算し直してみる価値があります。