noteは2026年9月8日、ブラウザ版ダッシュボードの「アクセス状況」をリニューアルしました。
これまでひとつの「ビュー」にまとめられていた数字が、「インプレッション」と「ページビュー」に分かれています。
さらに、記事ごとの売上や読者の流入元、「直近1ヶ月のまとめ」なども確認できるようになり、自分の記事がどこで見つかり、どれだけ開かれているのかを以前より細かく追えるようになりました。
今までの「ビュー」と新しい数字は単純比較できない
今回の変更でまず注意したいのは、以前表示されていた「ビュー」と、新しい「ページビュー」が同じ指標ではないことです。
従来のビューには、記事ページが開かれた回数だけでなく、note内のおすすめ欄などに記事が表示された回数も含まれていました。
リニューアル後は、これを次の2つに分けて確認します。
| 指標 | 何を表す? |
|---|---|
| インプレッション | note内で記事が表示された回数 |
| ページビュー | 記事ページが開かれた回数 |
そのため、新しいページビューを見て「以前よりアクセスが激減した」と判断するのは早計です。
noteによると、多くの場合、新しいページビューは従来のビューより数字が小さくなります。表示回数が切り離されたためで、記事が急に読まれなくなったという意味ではありません。
さらに、新しいインプレッションは従来のビューより計測範囲が広がっています。検索結果やハッシュタグページなど、これまで数えていなかった場所での表示も対象です。
つまり、旧ビュー = 新インプレッション + 新ページビューという計算にもなりません。集計範囲そのものが変わっています。
新ダッシュボードでは5つの数字を確認できる
アクセス状況の上部では、次の5指標を確認できるようになりました。
| 指標 | 内容 |
|---|---|
| インプレッション | note内で記事が表示された回数 |
| ページビュー | 記事ページが開かれた回数 |
| スキ | 選択した期間中に新しく付いたスキ |
| コメント | 選択した期間中に新しく付いたコメント |
| 売上 | 記事・マガジン・メンバーシップ・チップの合計売上 |
グラフに表示する指標も切り替えられ、期間は過去7日間から全期間まで選択できます。日付を指定して確認することも可能です。
記事、メンバーシップ、マガジンについても、それぞれ数字を一覧表示できます。
記事ならインプレッション順、ページビュー順、スキ順、コメント順、売上順などに並び替えられるため、「最近読まれている記事」「売上につながっている記事」といった違いを探しやすくなりました。
「表示されたけれど開かれていない」がわかるようになった
個人クリエイターにとって、今回いちばん使いやすくなった部分はここかもしれません。
以前のビューでは、
- 記事があまり表示されていない
- 表示はされているが開かれていない
という2つの状態を区別しにくい構造でした。
インプレッションとページビューが分かれたことで、原因を少し切り分けられます
たとえば、インプレッションが多いのにページビューが少ない記事なら、note内では人の目に触れているものの、タイトルや見出し画像を見て記事を開くところまで進んでいない可能性があります。
反対に、インプレッションは少ないものの、表示された際によく開かれている記事なら、内容や切り口には需要があり、露出を増やせれば伸びる余地があるとも考えられます。
note自身も、インプレッションに対してページビューが少ない場合は、タイトルや見出し画像を見直す余地があると案内しています。
厳密なクリック率が表示されるわけではありませんが、これまでひとつだった数字が分かれただけでも、記事改善の判断材料は増えました。
Google・X・Instagramなど「どこから来たか」も確認できる
新しいアクセス状況では、ページ下部の「記事の流入元」から、読者がどこから記事へ来たのかを確認できます。
代表的な表示先には、
- note.com
- X
- Yahoo!検索
などがあります。
円グラフでは選択期間内の割合、時系列表示では流入元ごとの増減を確認できます。
なお、流入元はページビューをもとに集計されています。URLを直接開いた場合など参照元を取得できなかったアクセスは「no referrer」と表示され、11件目以降の流入元は「other」にまとめられます。
個人クリエイターなら、ここはかなり使えます
たとえばXで毎回記事を告知しているのにGoogleからの流入が多ければ、その記事はSNS投稿より検索経由で長く読まれているのかもしれません。
逆に検索流入を期待して書いた記事がほぼnote内から読まれているなら、タイトルや扱っているテーマを見直す材料になります。
イラストレーターや同人作家なら「作品そのもの」以外の記事も確認したい
noteを本業にしていなくても、新ダッシュボードは使えます。
イラストレーターなら制作記録、画集・同人誌の告知、イベント参加記録。漫画家なら作品の試し読みや制作裏話。同人作家なら新刊告知、イベントレポート、通販案内などを書いている人もいるでしょう。
こうした記事では、単純なページビューだけを見るより、どの入口から読者が来ているかを見る方が次の発信につなげやすい場合があります。
たとえばイベント参加記録がGoogle検索から長期間読まれているなら、次回はイベント名、会場名、頒布物など検索される情報を少し丁寧に載せる。
新刊告知がX経由に偏っているなら、SNSで共有されたときに内容が伝わりやすいタイトルや見出し画像を意識する。
数字は作品の良し悪しを決めるものではありませんが、「どこで読者との接点が生まれているか」を探す材料として使えます。
有料記事は「開かれた時点」で1PV
ページビューの扱いには注意点もあります。
有料記事の場合、購入されたかどうかにかかわらず、記事ページが開かれた時点で1ページビューとして数えられます。
したがって、有料記事のページビューが多いからといって、その数だけ購入されたわけではありません。
有料コンテンツを販売している場合は、ページビューと売上を別々に見る必要があります
たとえば、「ページビューは多いのに売上が少ない」という場合、記事自体への関心はあるものの、購入まで進んでいない可能性があります。
タイトル、無料公開部分、価格、記事内容との釣り合いなどを見直す材料にはできますが、ページビューだけから原因をひとつに決めつけることはできません。
売上もダッシュボード内で確認可能に
今回のアクセス状況では、売上も5つの主要指標のひとつとして表示されます。
対象になるのは、
- 有料記事
- 有料マガジン
- メンバーシップ
- チップ(旧サポート)
の売上です。
記事がどれだけ表示され、開かれ、反応され、その期間にどれだけ売上が発生したかを同じダッシュボード内で確認できます。
ただし、ここで表示される売上は受取金額そのものではありません。
返金が発生してもダッシュボード上の売上から差し引かれない場合があり、詳しい内訳については「売上管理」や「販売履歴」で確認するようnoteが案内しています。
収益管理をする場合は、アクセス状況の数字だけで完結させない方が安全です。
「直近1ヶ月のまとめ」で昔の記事の再浮上も見つけやすく
新しく追加された「直近1ヶ月のまとめ」では、直近28日間に起きた変化が最大3つ表示されます。
スキやフォロワーの増加、収益、過去記事が再び読まれていることなど、普段数字だけを眺めていると気づきにくい変化を知らせる機能です。
ここは、記事を長く蓄積しているクリエイターと相性が良さそうです
たとえば数年前に公開した「イベント設営」「印刷所選び」「制作ソフトのトラブル解決」といった記事が、何らかの理由で再び読まれることがあります。
その動きを見つけたら、古くなった情報を更新したり、続編を書いたり、関連する記事へつないだりできます。
SNS投稿は公開直後にアクセスが集中しやすい一方、検索やnote内の導線から長期間読まれる記事もあります。
過去記事を資産として育てている人には便利な追加機能です。
「あなたへの提案」も追加
アクセス状況には「あなたへの提案」という欄も追加されています。
ここでは、ダッシュボードの数字などをもとに、次に取れるアクションが表示されます。
「直近1ヶ月のまとめ」と「あなたへの提案」は、ページを開き直すと別の内容が表示される場合があります。固定された分析結果ではなく、その時点で表示されるヒントとして見るのがよさそうです。
インプレッションは2021年5月1日以降のみ
過去記事についても新しい数字を確認できますが、インプレッションには期間の制限があります。
noteによると、インプレッションとして確認できるのは2021年5月1日以降のデータです。
それ以前を含む期間を選択した場合、インプレッションにはデータがないことを示す表示が出ます。
長くnoteを使っている人が全期間のアクセスを見る際は、この違いを覚えておいた方がいいでしょう。
数字はリアルタイムではない
新ダッシュボードの数字には反映まで少し時間があります。
noteでは当日の数値を約2時間ごとに更新し、前日までの数値は毎朝確定するとしています。インプレッションについては他の指標より更新回数が少なく、反映まで時間がかかる場合があります。
SNSで記事を紹介してすぐダッシュボードを開き、数字が増えていなくても、告知が失敗したとは限りません。
画面には集計日時が表示されるので、確認するときは数字と合わせて見ておきましょう。
自分で記事を開いたアクセスも含まれる
もうひとつ覚えておきたいのが、自分自身による閲覧です。
noteでは、クリエイター本人が自分の記事を表示・閲覧した場合も、インプレッションとページビューに含まれます。
Google Analyticsのように管理者アクセスを除外した精密なWeb解析とは性格が異なります。
アクセスが少ない記事ほど、自分で確認した数回が割合として大きく見える可能性があります。
数字を細部まで追うというより、記事同士や期間同士の傾向を見る用途に向いています。
アプリ版はまだ従来の「全体ビュー」
「自分のnoteは何も変わっていない」と感じた人は、見ている環境を確認してください。
今回リニューアルされたのは、パソコンとスマートフォンのブラウザ版です。
iOS・Androidアプリは現時点でリニューアル対象外で、従来どおり、
- 全体ビュー
- コメント
- スキ
が表示されます。
しかもアプリの「全体ビュー」とブラウザの「ページビュー」は集計内容が異なるため、数字も一致しません。
新しいインプレッション、ページビュー、売上、流入元などを確認したい場合は、ブラウザからダッシュボードを開く必要があります。
個人クリエイターは「PVが多い記事」だけを追わなくていい
今回のリニューアルで、noteは少しWebサイトのアクセス解析に近づきました。
ただ、すべての数字を毎日追う必要はありません。
個人クリエイターなら、まず次の組み合わせを見るだけでも十分でしょう。
| 状況 | 見る数字 |
|---|---|
| 記事そのものが見つかっているか知りたい | インプレッション |
| 記事を開いてもらえているか知りたい | ページビュー |
| タイトルや見出し画像を見直したい | インプレッション+ページビュー |
| SNS告知が効いているか知りたい | 流入元 |
| 検索から長く読まれている記事を探したい | Googleなどの流入元+PV |
| 有料コンテンツを確認したい | ページビュー+売上 |
| 過去記事を掘り起こしたい | 直近1ヶ月のまとめ+PV順 |
大事なのは、数字を増やすこと自体を目的にしないことです。
作品紹介なら作品を知ってもらう、通販告知なら販売ページへ来てもらう、有料記事なら購入してもらう。記事ごとに役割は異なります。
ページビューだけを競うより、「この記事には何をしてほしいのか」と照らし合わせて数字を見る方が、個人クリエイターには使いやすいでしょう。
今回のリニューアルで、その判断に使える材料が以前より一段増えました。
関連リンク
note公式|ダッシュボードがリニューアル!記事の読まれ方がもっとくわしくわかります
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noteヘルプセンター|ダッシュボードの「アクセス状況」について
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noteヘルプセンター|ダッシュボードで記事の流入元をみる
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