同人誌印刷会社のくりえい社が、2026年9月14日午後から「便せんフェア」の受付を開始します。
受付は10月31日午前入稿分まで。B5・B6の便せんを中心に、1〜2色刷り、2〜3色のレインボー印刷、蛍光・メタリックインクまで選べる企画です。
注目したいのは、単なる便せん印刷の割引ではなく、倉庫に残る紙や色インクを組み合わせて、自主制作らしい印刷物を作れる企画になっていることです。
B5・B6を組み合わせて発注できる

今回のフェアではB4サイズの用紙へ印刷し、そこから複数の便せんへ断裁します。
選べる構成は、
- B5×2種
- B6×4種
- B5×1種+B6×2種
です。
B6を含む場合は断裁料金として500円が追加されます。現在はA5サイズ版も準備中と案内されています。
1種類を大量に作るというより、同じ世界観で複数デザインを作ったり、キャラクターごとに柄を変えたりする使い方と相性が良さそうです。
1色・2色だけでなく「レインボー印刷」に対応
印刷は、黒または基本色25色から選べる1色刷り・2色刷りに加えて、2色または3色のレインボー印刷を選択できます。
レインボー印刷は、複数のインクを印刷機のローラー上で混ぜながら刷ることで、途中で色の境界が変化していく印刷です。
同じ原稿でも刷る位置によって色の混ざり方が変わるため、1枚ずつ微妙に異なる仕上がりになります。
くりえい社では2色レインボーが片面1色刷り料金+1,100円、3色レインボーが+2,200円。
蛍光色・メタリックインクも選択できます
蛍光5色・メタリック5色も選べる
通常の基本色だけでなく、蛍光色5色・メタリックインク5色から1色を使うこともできます。
こちらは片面1色刷り料金+1,800円で、レインボー印刷にも利用可能です。
フルカラー印刷と比べると色数は限られますが、単色・特色印刷だからこそ成立する強い発色や、紙色との組み合わせを楽しめます。
「特色」はCMYKの掛け合わせではなく、あらかじめ調合された特定の色のインクを使う印刷です。蛍光色や金銀など、通常のフルカラー印刷では再現しにくい色にも使われます。
在庫限りの紙もフェア対象

用紙には上質紙やコミック紙、クラフト紙、美弾紙、色上質紙などが用意されています。
有料紙には、
- フェザーワルツ70kg
- ハーフトーンカラー70kg
- ニュートーン55kg
- グッピーラップ
- D’CRAFT
なども含まれています。
このうち一部は廃番商品で、くりえい社の在庫限り。希望する場合は第3希望まで入力するよう案内されています。
通常の印刷商品では「安定して同じ紙を供給できること」が重要ですが、このフェアではむしろ残っている紙との一期一会を楽しむこと自体が企画になっています。
100枚単位で紙替えも可能
今回のフェアでは、100枚単位で無料の紙替えが可能です。
同じデザインを、
- 白い紙
- クラフト紙
- 色上質紙
と変えて刷れば、インク色が同じでも印象は大きく変わります。
同人誌のノベルティとして配る場合も、ランダム封入のような感覚で複数仕様を作れます。
便せんという媒体が改めて面白い
同人活動のデジタル化が進んだ現在、便せんは連絡手段としての実用品というより、紙と印刷を楽しむグッズへ役割が変化しています。
だからこそ、フルカラーで写真のように再現するより、紙の色 × インクの色 × 印刷の揺らぎを楽しむ今回のような企画との相性は良いでしょう。
とくにレインボー印刷は、完成状態を画面上で完全には再現できません
デジタル制作では「画面で見た通りに出す」ことを目指す場面が多い一方で、印刷工程そのものに偶然性を残す。
自主制作だから試しやすい表現でもあります。
受付は9月14日午後から
受付期間は2026年9月14日午後〜10月31日午前入稿分まで。
9月13日時点ではページはプレビュー公開中で、入稿フォームの公開時刻は未定です。受付開始時にはXでも案内するとしています。
紙によっては在庫限りなので、使いたい紙が明確に決まっている場合は早めに確認した方が良さそうです。