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フォントワークス LETSに469フォント追加|たかデザインプロダクションの仮名書体67ファミリー

Monotypeは2026年9月17日、たかデザインプロダクションが手がける仮名書体67ファミリー、計469フォントを新たにラインナップへ追加しました。

追加された書体は「フォントワークス LETS」「Monotype Fonts」で利用できるほか、「MyFonts.com」でも販売されます。

今回増えたのは、漢字まで収録した一般的な日本語フォントではなく、ひらがな・カタカナを中心とした「仮名書体」です。

タイトル、装丁、広告、同人誌など、文字そのものの表情を強く出したいデザインでは選択肢が一気に広がります。

フォントワークス LETSに67ファミリー・469フォント追加

Monotypeが今回追加したのは、書体デザイナー・高原新一氏が主宰するタイプファウンダリ「たかデザインプロダクション」の仮名書体です。

追加内容は以下の通りです。

項目内容
提供書体67ファミリー
フォント数469フォント
収録文字ひらがな、カタカナ、一部記号
フォーマットOpenType
ウエイト各ファミリー6〜8ウエイト
提供サービスMonotype Fonts、フォントワークス LETS、MyFonts.com
FONTPLUS今回の469フォントは提供なし

ファミリーとは、同じ基本デザインを共有するフォントのまとまりです。太さや形のバリエーションが違っていても、共通するデザインを持つものを一つのファミリーとして扱います。

ウエイトとは文字の太さの違いです。L(Light)、R(Regular)、B(Bold)などがあり、一つの書体でも用途に応じて太さを変えられます。

今回の67ファミリーには6〜8種類のウエイトが用意されており、それらを合計すると469フォントになります。

そもそも「仮名書体」とは?

今回追加された書体を理解するうえで重要なのが、「仮名書体」であることです。

一般的な日本語フォントには、

  • ひらがな
  • カタカナ
  • 漢字
  • 英数字
  • 記号

など多数の文字が収録されています。

一方、今回追加された書体に収録されているのは、ひらがな、カタカナ、一部記号です。

そのため、一般的な日本語フォントのように、そのフォントだけで長い日本語文章をすべて組む用途とは性格が異なります。

たとえば、「新しい本をつくる」という文字を組む場合、仮名部分と漢字部分で異なる書体を組み合わせるといった使い方が考えられます。

漢字は落ち着いた明朝体、ひらがなだけ個性的な仮名書体にすると、同じ文章でも印象を大きく変えられます。

装丁や広告で「ひらがなの表情」を選びやすくなる

469フォントという数字だけを見ると大量追加という印象が先に来ますが、デザイナーにとって大きいのは、似た方向性の文字でも細かなニュアンスを選べるようになることです。

特に日本語のタイトルでは、ひらがなが占める面積が大きい場合があります。

  • 丸みの強い仮名なら親しみや柔らかさが出やすい
  • 直線的な仮名ならモダンで整理された印象になる
  • 線に角度や動きがあればポップな雰囲気になる

など、いろんな雰囲気になります。

フォント選びを単に「明朝かゴシックか」で終わらせず、仮名の形まで選ぶ余地が増えるのが今回の追加のおもしろいところです。

書籍装丁だけでなく、

  • 雑誌
  • ポスター
  • 広告
  • パッケージ
  • ロゴ
  • 同人誌表紙
  • 漫画タイトル
  • イベント告知
  • CD・音楽ジャケット
  • SNS用グラフィック

など、タイトル文字を大きく扱う制作物との相性が良さそうです。

「仮名タカホープ」「仮名タカハッピー」「仮名タカラッキー」だけで147フォント

今回の追加書体の中で、Monotypeが代表例として挙げているのが、

  • 仮名タカホープ
  • 仮名タカハッピー
  • 仮名タカラッキー

の3シリーズです。

それぞれに7種類のデザインバリエーションがあり、さらに各バリエーションへ7ウエイトが用意されています。

3シリーズだけで21ファミリー、147フォントです。

シリーズデザインの特徴
仮名タカホープ縦線と横線を基調とした整ったデザイン
仮名タカハッピータカホープをベースに角度を加え、動きを強めたデザイン
仮名タカラッキー縦・横線に斜線を取り入れ、アクセントを加えたデザイン

同じ「デザイン系の仮名」といっても、文字の角度や線の入り方によって印象が細かく分かれています。

「丸」「快」「燦」「春」「夏」など細かな派生も用意

書体一覧を見ると、さらに細かなバリエーションが並びます。

たとえば「仮名タカホープ」だけでも、

  • 仮名タカホープ
  • 仮名タカホープ・快
  • 仮名タカホープ・燦
  • 仮名タカホープ丸
  • 仮名タカホープ丸・春
  • 仮名タカホープ丸・夏
  • 仮名タカホープ角丸

が用意されています。

「仮名タカハッピー」「仮名タカラッキー」にも同様の展開があります。

一つの書体を見て「もうちょっと柔らかければ使える」「方向性はいいけれど、もう少し動きが欲しい」と感じたとき、近いデザインの派生書体から探せるわけです。

タイトルデザインでは、こうしたわずかな差が完成時の印象に効いてきます。

「仮名タカオータム」や「仮名タカパーク」など多彩な書体を収録

今回追加された67ファミリーには、3シリーズ以外にも多数の仮名書体があります。

書体一覧には、

  • 仮名タカコース
  • 仮名タカコーナー
  • 仮名タカボックス
  • 仮名タカクール
  • 仮名タカレインボー
  • 仮名タカスイング
  • 仮名タカライラック
  • 仮名タカアカシア
  • 仮名タカポプラ
  • 仮名タカサマー
  • 仮名タカオータム
  • 仮名タカアンデス
  • 仮名タカアルプス
  • 仮名タカスカイ
  • 仮名タカバナナ
  • 仮名タカパーク
  • 仮名タカポップ
  • 仮名タカフレンズ
  • 仮名タカタウン
  • 仮名タカカーブ

などが並んでいます。多くには「丸」バージョンも用意されています。

たとえば「仮名タカオータム」は、ひらがなの流れるようなカーブを特徴とする書体で、秋の風情をイメージしてデザインされています。丸みを加えた「仮名タカオータム丸」も用意されています。

「仮名タカパーク」は明るく元気な文字を意識したデザインで、こちらにも柔らかな印象を加えた「仮名タカパーク丸」があります。

フォント名だけを眺めるより、LETS上で実際の文字を見比べながら選んだ方がおもしろそうなラインナップです。

たかデザインプロダクションとは?

たかデザインプロダクションは、書体デザイナーの高原新一氏が主宰するタイプファウンダリです。

タイプファウンダリとは、フォントや書体を制作・販売する会社や制作組織、ブランドなどを指す言葉です。

たかデザインプロダクションは、広告や出版物などで使われる個性的な書体を長年制作しています。

Monotypeとの取り組みが始まったのは今回が初めてではありません。

2025年7月には、たかデザインプロダクションとの提携により、「タカハンド21 角・丸」など計15書体がフォントワークス LETSとFONTPLUSへ追加されていました。

今回はそこから一気に67ファミリー・469フォントが加わった形です。

FONTPLUSでは今回の469フォントを利用できない

注意したいのがFONTPLUSです。

今回追加された469フォントの提供先は、

  • Monotype Fonts
  • フォントワークス LETS
  • MyFonts.com

となっており、Webフォントサービス「FONTPLUS」では今回の書体は提供されません。

2025年に追加されたたかデザインプロダクションの15書体についてはFONTPLUSでも提供されているため、混同しないよう注意したいところです。

Webサイトで使いたいフォントを探している場合と、IllustratorやInDesignなどを使ったグラフィック制作向けのフォントを探している場合では、選択肢が異なります。

LETS契約者なら新しく追加された書体も利用できる

フォントワークス LETSは年間定額制のフォントサービスです。

サービスでは既存フォントだけでなく、契約期間中に新しく追加された対象書体も利用できます。

今回の追加は、すでにLETSを利用しているデザイナーにとっては「新しいフォントを469個買わなければならない」という話ではありません。

LETSのラインナップそのものが増えたというニュースです

フォントは一度決めたものを何年も使い続けやすい制作素材ですが、仮名書体はタイトル周辺だけを変更して印象を調整できるため、普段使っている明朝体やゴシック体と組み合わせても試しやすいでしょう。

同人誌表紙でも使いやすそうな追加

今回のラインナップは、商業広告や装丁だけでなく同人誌制作でも活用しやすそうです。

同人誌の表紙では本文ほど多くの文字を置かないため、全文字を収録していない仮名書体でも使える場面があります。

たとえば、「夏が終わるまで」というタイトルなら、「夏」「終」の漢字は明朝体にし、「が」「わるまで」の仮名だけ別書体にするといった設計ができます。

同じ漢字書体を使っていても仮名を変えるだけでタイトル全体の印象が変わるため、「いつも使っている明朝体だと何か物足りない」というときにも候補になります。

漫画のタイトルロゴ、帯、章タイトル、セリフを使った表紙デザインなどにも使い道がありそうです。

「フォントが増えた」より「仮名を選べる幅が増えた」と考えたい

今回の発表では「469フォント」という数字が目を引きます。

ただ、制作する側から見ると、単純にフォント数が469個増えたこと以上に、同じ日本語でも、ひらがなの表情を細かく選択できるようになったことの方が重要でしょう。

普段フォントを選ぶとき、

  • 「明朝体」
  • 「ゴシック体」
  • 「丸ゴシック」
  • 「手書き風」

くらいまでで選択を終えているなら、仮名書体まで含めて探すと文字組みの幅が大きく変わります。

装丁、広告、ポスター、同人誌など、文字を読ませるだけでなく「文字を見せる」仕事では特に試してみたい追加です。

関連リンク

Monotype公式:たかデザインプロダクションの仮名書体469フォントをラインナップに追加
フォントワークス LETS:LETS公式サイト
Monotype公式:2025年のたかデザインプロダクション15書体追加について

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