画材ブランド「コピック」が、小さな紙へ描いたイラストを募集するSNS企画「ちっちゃいコピックコンテスト」を開催しています。
テーマは「秋」。一般的な大判のイラストではなく、XS・Sサイズの色紙、コースターカード、ATCなど指定された小型のペーパーアイテムへ描くのが条件です。
応募はXから行え、2026年11月30日まで受け付けています。
使える紙は4種類、小さな画面へどう収めるかがポイント

応募には、コピックが指定するペーパーアイテムのいずれかを使用します。
- コピック色紙 XSサイズ・Sサイズ
- コピックコースターカード
- コピックスケッチブック スクエアサイズ
- アーティストトレーディングカード(ATC)のケントボード、ワトソンボード、マーメイドボード、カスタムペーパーボード
テーマは共通して「秋」です。
ATC(Artist Trading Card)は、小さなカードへ作品を制作して交換・収集するアートの形式です。一般的なイラストボードより面積が限られるため、小さな画面の中でモチーフや余白をどう配置するかが重要になります。
今回の企画は、単に「いつもの絵を小さく描く」だけでは意外と難しい条件です。
キャンバスが小さくなるほど、人物の全身、背景、小物、文字などを全部詰め込む余裕はなくなります。普段の一枚絵で使っている構図をそのまま縮小すると、完成後に何を見せたい絵なのかわかりにくくなることもあります。
むしろ顔を大きく見せる、手元だけを描く、秋のモチーフをひとつに絞るなど、何を描かないかまで決める練習になりそうです。
応募方法はXへ作品写真を投稿
参加方法はシンプルです。
- 指定された紙へ作品を制作
- コピック公式Xアカウントをフォロー
- 完成作品の写真を1枚以上添付し、ハッシュタグ「#ちっちゃいコピックコンテスト」を付けてXへ投稿します。
募集期間は2026年9月10日から11月30日まで。結果発表は12月中が予定されています。
一人何回でも応募できます
X以外のイラスト投稿サービスへ作品を掲載し、そのリンクを添えて応募することも認められています。
ただしXの非公開アカウントでは投稿を確認できないため参加できません。
二次創作は応募不可、他の画材との併用はOK
応募前に確認しておきたいのが作品条件です。
今回のコンテストでは、この企画のために新しく描いた作品が募集対象になります。
二次創作や、他者の知的財産権を侵害する作品は応募できません。好きな漫画やゲームのキャラクターを「秋」というテーマで描いて応募する形式ではなく、自分で制作したオリジナル作品が基本になります。
一方、画材についてはコピックだけに限定されていません。
コピック製品をメインに使う必要はありますが、ほかの画材との併用は可能です。
色鉛筆などを組み合わせたい人も、コピックを主な画材として制作する範囲であれば選択肢に入ります。
作品へウォーターマークやサインを入れることも認められています。
ウォーターマークは、画像の作者や権利者を示すため作品上へ入れる名前やロゴなどの表示です。SNSへ作品画像を公開するとき、無断転載対策などの目的でも使われます。
SNSコンテストでは「サインを入れたら審査対象外にならないか」と迷うことがありますが、今回は公式に許可されています。
コピックでも紙によって描き味は変わる

対象製品の中には、複数種類の紙があります。
特にATCでは、
- ケントボード
- ワトソンボード
- マーメイドボード
- カスタムペーパーボード
から選べます。
同じコピックを使っても、紙が変わればインクの広がり方や表面の見え方も変わります。
普段デジタルだけで描いている人には馴染みが薄いかもしれませんが、アナログ画材では「どのペンを使うか」と同じくらい「何へ描くか」が仕上がりに影響します。
たとえば表面がなめらかな紙と凹凸のある紙では、線を引いたときの感触も違います。
応募のために新しい紙を買うなら、完成作品へいきなり描き始めるより、同じ紙や近い紙質の端で色の広がり方を確認してから本番へ進むほうが安全です。
小さいイラストでは「全部描く」が正解とは限らない
XSサイズの色紙やATCへ描く場合、普段A4程度の画面で描いているイラストとは考え方を変えたほうがまとまりやすくなります。
- 人物を描くなら、全身を入れるのか、バストアップにするのか
- 紅葉、落ち葉、栗、月、果物など、秋らしいモチーフを何個入れるのか
- 背景まで細かく描くのか
小さな画面では、それぞれの要素が使える面積を奪い合います。
「秋だから紅葉も、月も、食べ物も入れたい」と足していくより、ひとつのモチーフを強く見せたほうが小型作品では見やすくなる場合があります。
特に完成作品をXへ投稿すると、作品写真はスマートフォンの画面でさらに縮小されます
原画を手に取ったときだけではなく、SNSのタイムラインで小さく表示されたときにも主役がわかるかまで確認してみると、構図を決めやすくなります。
優秀賞15人にはコピック アクレアの2026年新色セット

応募作品から15点が優秀賞として選ばれます。
賞品は「コピック アクレア 6色セット」の2026年新色から、フォレスト、ホリデー、ギャラクシー、ブーケのいずれか1セットと、コピックのペーパーアイテム1点です。
セットとペーパーアイテムはランダムで贈られます
コピック アクレアは、従来のコピック スケッチやコピック チャオとは異なる、水性顔料インクを使用した不透明カラーマーカーです。乾燥すると耐水性になり、紙だけでなく金属、木、ガラス、プラスチック、石、キャンバスなどにも描画できます。
従来のアルコールマーカーで塗った上から、アクレアでハイライトなどを重ねる使い方もできます。
2026年の新色セットにはメタリックカラーを含むものもあり、たとえばホリデーにはスターダストグレーとスパークルレッド、ギャラクシーにはコズミックバイオレットとシャイニーブルーが収録されています。
今回の作品は来年の「コピックアワード」にも応募できる
作品をコンテストへ出すと、「一度応募した作品を別の公募へ出していいのか」という問題が出てきます。
今回については、公式が明確に回答しています。
「ちっちゃいコピックコンテスト」へ応募した作品は、来年度のコピックアワードにも応募できます。
一枚の作品を今回限りで終わらせなくていいのは、応募する側にはうれしい条件です
時間をかけて制作するなら、コンテスト後に作品写真をポートフォリオへ残したり、次の公募へ展開したりするところまで考えておいても良さそうです。
ただし、ほかのコンテストへ応募する場合は、そのコンテスト側が「未発表作品限定」「他公募との重複応募不可」としていないか別途確認する必要があります。
応募は11月30日まで、今から紙選びから始められる
「ちっちゃいコピックコンテスト」の締切は2026年11月30日。まだ2か月以上の制作期間があります。
大きな作品を一枚仕上げるコンテストとは違い、小さな紙へ描くこと自体が今回のルールです。
コピックを持っているものの最近使っていなかった人や、普段はデジタル中心で久しぶりにアナログイラストを描きたい人にも入りやすい企画でしょう。
小さいから簡単、とは限りません。
限られた面積へ何を残し、何を削るか。紙による描き味の違いも含めて試せるので、コンテストへの応募だけでなく、ミニイラストの構図を研究する機会として使ってみるのも面白そうです。
関連リンク
コピック公式サイト|「ちっちゃいコピックコンテスト」開催情報
「ちっちゃいコピックコンテスト」募集要項・応募条件
コピック アクレア製品情報