Skebでリクエストを受けると、作品を納品したときにクリエイター側の報酬から「リクエスト手数料」が差し引かれます。
現在のリクエスト手数料は最大9.8%です。
ただし、募集を一定期間続けることや、Xのプロフィールに自分のSkeb URLを掲載することなど、条件を満たすと8.3%、さらに両方満たせば6.8%まで下がります。
Skebを継続的に使うなら、この差は意外と大きいです。
一方で、リクエスト手数料だけではなく、売上を受け取るときの出金手数料や、Boostにかかる手数料もあります。
Skebで実際にどのくらい手元に残るのか、現在の公式ルールをもとに整理します。
Skebのリクエスト手数料は最大9.8%
Skebでは、アカウント開設やリクエスト募集そのものに料金はかかりません。
クリエイターが作品を納品した際に、リクエスト金額から所定の手数料が差し引かれます。
基本となる手数料率は次の3段階です。
| 割引条件を | リクエスト手数料 |
|---|---|
| 満たさない | 最大9.8% |
| 1つ満たす | 8.3% |
| 2つとも満たす | 6.8% |
クライアント側が手数料を別途上乗せして支払う仕組みではありません。
たとえば10,000円のリクエストなら、9.8%の場合は980円、6.8%なら680円が手数料です。
同じ10,000円のリクエストでも、手取りには300円の差が出ます。
手数料を8.3%にする条件
Skebでは、次の2つが手数料割引の条件です。
条件1:過去30日間リクエスト募集を続ける
リクエストが送信された時点と、クリエイターが承認した時点の両方で、過去30日間継続してリクエストを募集していることが条件です。
対象になるのは、募集を継続していたジャンルです。
たとえばイラストジャンルの募集を30日以上続けていれば、そのジャンルのリクエストで割引条件の一つを満たせます。
途中で募集を停止すると、募集期間は継続扱いになりません。
Skebを普段から開けているクリエイターにとっては、比較的満たしやすい条件です。
条件2:Xプロフィールに自分のSkeb URLを掲載する
もう一つの条件は、連携しているXアカウントのプロフィールに、自分のSkeb URLを掲載することです。
対象になるのは、プロフィールの説明欄またはURL欄です。
掲載するURLも指定されており、
https://skeb.jp/@ユーザーID
の形式である必要があります。
固定ポストにSkebのリンクを置くだけでは、この割引条件を満たしません。短縮URLや、自分のユーザーIDではないURLも対象外です。
また、Misskey.io、Bluesky、VRChatのプロフィールにSkeb URLを書いても、この手数料割引の対象にはなりません。
現時点ではXプロフィールへの掲載が条件です。
Xプロフィールの条件は5,000円未満では適用されない
ここは特に注意したい部分です。
XプロフィールにSkeb URLを掲載する条件は、5,000円未満のリクエストには適用されません。
そのため、たとえば3,000円のリクエストで、
- 30日間募集を継続している
- XプロフィールにもSkeb URLを掲載している
という状態でも、Xプロフィール側の条件は使えません。
低価格のリクエストでは、30日間募集の条件だけを満たして8.3%になる形が基本です。
6.8%を狙う場合は、リクエスト金額も確認する必要があります。
最安の6.8%にするには2つの条件を両方満たす
リクエスト手数料を6.8%まで下げるには、
- 過去30日間リクエスト募集を継続している
- 連携Xアカウントのプロフィールに正しいSkeb URLを掲載している
の両方を満たす必要があります。
加えて、Xプロフィール条件には5,000円未満では適用されないという制限があります。
Skebを継続的に使うなら、募集を頻繁に閉じたり開いたりするより、受け付けられる状態なら募集を継続しておくほうが手数料面では有利です。
Xプロフィールを変更しただけではすぐ反映されない場合がある
XのプロフィールにSkeb URLを掲載しても、Skeb側が変更をすぐ認識するとは限りません。
公式ガイドラインでは、API制限によってプロフィール変更の検知まで数日かかる場合があると案内されています。
急いで反映したい場合は、Skebのアカウント設定から「SNSからプロフィールを同期」を実行できます。
また、リクエストを受信または承認したあとからXプロフィールにSkeb URLを追加しても、そのリクエストの割引条件には適用されません。
リクエストが来てから慌ててリンクを追加するのではなく、募集開始前から設定しておくほうが安全です。
返答期限を3日・7日にすると割引対象外になる
Skebでは、クライアントがリクエスト時に返答締切までの日数を、
- クリエイター設定
- 3日
- 7日
から選べます。
このうち、クライアントが「3日」または「7日」を選択した場合は、手数料割引の対象外になります。
クリエイター側で割引条件を満たしていても、すべてのリクエストが必ず6.8%や8.3%になるわけではありません。
実際に適用される手数料は、個々のリクエスト条件によって変わります。
Skebで10,000円のリクエストを受けた場合の手取り
出金手数料を除いた段階で比較すると、10,000円のリクエストは次のようになります。
| 手数料率 | リクエスト手数料 | 差引後 |
|---|---|---|
| 9.8% | 980円 | 9,020円 |
| 8.3% | 830円 | 9,170円 |
| 6.8% | 680円 | 9,320円 |
9.8%と6.8%では300円違います。
1件だけなら小さく感じるかもしれませんが、10,000円のリクエストを10件納品すれば3,000円の差です。
継続的にSkebを使うなら、割引条件を満たせるか確認しておく価値があります。
公式ではイラストの平均承認金額は約12,000円
Skeb公式ガイドラインでは、イラストジャンルの平均承認金額を約12,000円と案内しています。
12,000円で計算すると、
| 手数料率 | リクエスト手数料 | 差引後 |
|---|---|---|
| 9.8% | 1,176円 | 10,824円 |
| 8.3% | 996円 | 11,004円 |
| 6.8% | 816円 | 11,184円 |
9.8%と6.8%では、1件あたり360円の差です。
金額が大きくなるほど、手数料率の差も手取りへ影響します。
Boostには別の手数料がかかる
Skebには、作品を納品したあとにクライアントが追加で金額を送れる「Boost」があります。
これは通常のリクエストとは別扱いです。
Boostの手数料は最大13.6%で、リクエスト手数料とは別に設定されています。
そのため、「リクエスト手数料が6.8%だから、Boostにも6.8%しかかからない」というわけではありません。
通常報酬とBoostは、手数料を分けて考えましょう。
売上を受け取るときは出金手数料もかかる
リクエスト手数料を差し引かれた売上を受け取る際には、出金手数料がかかります。
Skebでは現在、
| 出金先 | 出金手数料 |
|---|---|
| 日本の銀行口座 | 458円/回 |
| Kyash | 254円/回 |
です。
これは作品1件ごとに必ず発生するとは限りません。
出金サイクルをどう設定するかによって変わります。
「エクスプレス」と「月次」を選べる
Skebでは、売上の出金サイクルを2種類から選べます。
エクスプレス
作品を納品するたびに、その都度出金します。
売上を早く受け取れる一方で、出金回数が増えれば出金手数料もその都度かかります。
月次
最後の出金から1か月経過した時点でまとめて出金します。
複数の納品がある場合は売上をまとめられるため、出金手数料の回数を抑えやすくなります。
毎回すぐ現金化する必要がないなら、手数料だけを見るとまとめて出金するほうが負担を抑えやすいでしょう。
銀行振込は最大458円なので少額出金では影響が大きい
たとえばリクエスト手数料を差し引いた売上が3,000円しかない状態で銀行へ出金すると、さらに458円がかかります。
一方、3万円をまとめて出金しても出金手数料は1回458円です。
そのため、少額を頻繁に出金すると、売上に占める出金手数料の割合が大きくなります。
Skebを継続的に利用している場合は、報酬をすぐ受け取る必要性と手数料を比べて出金サイクルを決めるとよいでしょう。
初回納品時は売上が全額出金される
Skebでは、有効な銀行口座が登録されていることを確認するため、初回納品時は売上が全額出金されます。
この確認が完了すると、
- 出金サイクルの設定
- Kyashへの出金先変更
が利用できるようになります。
最初からKyashだけを登録して売上を受け取る仕組みではありません。
Kyashへ変更するには、先に銀行口座での出金実績が必要です。
出金に失敗すると組戻手数料880円もかかる
銀行口座情報を間違えて出金に失敗した場合は注意が必要です。
Skebでは、通常の出金手数料に加えて組戻手数料880円が発生します。
特に公式では、
- 口座名義人をハンドルネームで入力する
- ローマ字表記で入力する
- ゆうちょ銀行の情報を誤って入力する
といったケースが多いと案内しています。
銀行口座を登録するときは、通帳などに記載されている名義と一致しているか確認しましょう。
Skebでは料金表を作ること自体が基本ルールと合わない
Skebの手数料を調べていると、「手数料分を上乗せした料金表を作ればいい」と考えるかもしれません。
ただし、Skebでは一般的なコミッションサービスとは料金設定の考え方が違います。
クリエイターが設定できるのは、
- おまかせ金額
- 最低金額
の2種類です。
「5,000円ならラフ」
「10,000円ならカラー」
「20,000円なら背景あり」
といった料金プランを事前に保証することは禁止されています。
Skebは、依頼内容を細かく打ち合わせて完成品の仕様を確定するサービスではありません。
手数料を価格設定へ反映するときも、「○円ならこの内容を提供する」という通常の依頼料金表とは分けて考える必要があります。
Skebを続けるなら6.8%条件は確認しておきたい
9.8%と6.8%の差は3ポイントです。
1件だけなら数百円程度でも、継続してリクエストを受けるほど差が積み重なります。
特にXを普段から使っているなら、自分のSkeb URLをプロフィールへ入れるだけで割引条件の一つを満たせる可能性があります。
30日間募集についても、「依頼を受けられる状態なのに特に理由なく募集を閉じている」という場合は、手数料面ではもったいないです。
一方で、締切や作業量を考えず手数料のためだけに募集を開け続ける必要はありません。
数%の手数料より、受けすぎて制作が回らなくなるほうが困ります。
無理なく募集できる状態なら割引条件も整えておくくらいがちょうどよさそうです。
Skebの手数料をまとめると
クリエイター側で確認しておきたい費用は主に次のとおりです。
| 手数料 | 金額 |
|---|---|
| リクエスト手数料 | 最大9.8% |
| 条件1つ達成 | 8.3% |
| 条件2つ達成 | 6.8% |
| Boost手数料 | 最大13.6% |
| 銀行出金手数料 | 458円/回 |
| Kyash出金手数料 | 254円/回 |
| 出金失敗時の組戻手数料 | 880円+通常の出金手数料 |
特にリクエスト手数料は固定ではありません。
30日間の募集継続やXプロフィールへのSkeb URL掲載など、条件によって変わります。
Skebを継続して使っているクリエイターは、現在自分に何%の手数料が適用されているのか、一度確認しておくとよいでしょう。
出典:Skeb「クリエイターガイドライン」
https://lp.skeb.jp/creator?locale=ja