CLIP STUDIO PAINTを購入しようとすると、
「買い切りと月額は何が違う?」
「買い切りならずっと最新版を使える?」
「iPadでも買い切り版は使える?」
と迷いやすくなっています。
2026年現在、CLIP STUDIO PAINTには大きく分けて、
- 無期限版
- 年額・月額利用プラン
- 12ヶ月ライセンス
- アップデートプラン
があります。
特に分かりにくいのが、無期限版を買っても、その後追加される新機能まですべて永久に使えるわけではない点です。
現在販売されている無期限版はVer.5.0です。Ver.5.0発売時点の機能は無期限で使えますが、その後追加される機能を利用するにはアップデートプランなどが必要です。
最初に結論をまとめると、
- Windows・Macだけで使い、最新機能を追わなくてもいい → 無期限版
- iPad・Androidでも使いたい、常に最新版を使いたい → 年額・月額
と考えると分かりやすいです。
2026年現在のCLIP STUDIO PAINT料金
まず、主要なプランを比較します。
| プラン | PRO | EX |
|---|---|---|
| 無期限版 Ver.5.0 | 6,900円 | 28,900円 |
| 1デバイス 月額 | 480円/月 | 980円/月 |
| 1デバイス 年額 | 3,000円/年 | 8,300円/年 |
| アップデートプラン | 1,200円/年 | 3,400円/年 |
無期限版と年額プランだけを見ると、PROでは無期限版6,900円に対して年額3,000円。
EXでは無期限版28,900円に対して年額8,300円です。
ただし、単純に価格だけで比較すると判断を誤りやすいため、次に機能の違いを見ていきます。
買い切り版は現在「Ver.5.0無期限版」
一般的に「買い切り」と呼ばれているものは、CLIP STUDIO公式では無期限版と呼ばれています。
現在販売されているのは、
- CLIP STUDIO PAINT PRO Ver.5.0
- CLIP STUDIO PAINT EX Ver.5.0
です。
一度購入すれば、Ver.5.0発売時点で搭載されている機能を利用期限なしで使えます。
月額料金が発生しないので、「一度買ったソフトを長く使いたい」という人には分かりやすいプランです。
買い切り版は、最新版が永久に使えるわけではない
ここが現在のCLIP STUDIO PAINTで最も分かりにくいところです。
Ver.5.0無期限版を購入した場合、Ver.5.0発売時点の機能は無期限で使えます。
一方、Ver.5.0発売後に追加される新機能は、無期限版だけでは利用できません。
新しく追加される機能を使いたい場合は、
- アップデートプランを契約する
- 次の無期限版が発売されたときにバージョンアップする
といった方法を取ります。
つまり、「買い切り=今後のアップデートも永久に無料」ではないということです。
不具合修正と新機能追加は別
無期限版でも、重大な不具合などに対する安定性アップデートは提供されます。
一方、
- 新しい描画機能
- 新しい3D機能
- 新しいフィルター
- 制作効率を上げる新機能
など、機能追加を伴うアップデートは別です。
CLIP STUDIO公式も、Ver.4.0以降の無期限版には必要に応じて安定性アップデートを提供し、新機能を利用する場合はアップデートプランが必要と案内しています。
「アップデートされなくなる」と考えるより、不具合修正は受けられるが、新機能は基本的に追加されないと理解すると分かりやすいでしょう。
年額・月額なら常に新機能を使える
年額・月額利用プランでは、契約期間中は最新版のCLIP STUDIO PAINTを利用できます。
新しい機能が追加された場合も、追加料金なしで利用できます。
2026年現在なら、Ver.5.0以降に追加された機能も対象です。
以前まとめたVer.5.1の新機能などを使いたい場合も、年額・月額利用プランなら契約中は利用できます。
新機能を頻繁に試したい人なら、無期限版よりこちらのほうがシンプルです。
iPadでは買い切り版を使えない
使用する端末も大きな違いです。
無期限版に対応しているのは、Windows / macOSです。
一方、年額・月額利用プランは、
- Windows
- macOS
- iPad
- iPhone
- Android
- Galaxy
- Chromebook
などに対応しています。
そのため、iPadでCLIP STUDIO PAINTを使いたい場合、無期限版を選ぶことはできません。
年額・月額利用プランなどを利用します。
PCだけなら無期限版が候補になる
普段、
- Windowsデスクトップ
- MacBook
- iMac
など、PCだけで制作している場合は無期限版を選びやすくなります。
特に、
「今ある機能で十分」
「新機能は毎回必要ではない」
「毎年料金を払いたくない」
という人なら、無期限版との相性がいいです。
PROなら現在6,900円なので、数年使う前提なら比較的導入しやすい価格になっています。
PROなら買い切りと年額の差は2年強
PROで単純に料金だけを比較してみます。
| 無期限版 | 1デバイス年額プラン |
|---|---|
| 6,900円 | 3,000円/年 |
3,000円 × 2年=6,000円
3,000円 × 3年=9,000円
なので、約2年3か月分で無期限版の価格を超えます。
3年以上同じPCで使い、Ver.5.0の機能で十分なら、無期限版のほうが支払総額は小さくなります。
ただし年額プランには、その期間中の新機能も含まれます。
そのため、単純な利用期間だけで損得を決めることはできません。
EXでは買い切りの回収までさらに長い
EXでは、
| 無期限版 | 1デバイス年額プラン |
|---|---|
| 28,900円 | 8,300円/年 |
です。
8,300円 × 3年=24,900円
8,300円 × 4年=33,200円
なので、単純計算では約3年半で無期限版の価格を超えます。
PROよりも買い切り価格が高いため、「数年間使うからとりあえず買い切り」とは決めず、必要な機能と使う端末を確認したほうがよいでしょう。
無期限版+アップデートプランという選択肢もある
「買い切りたい。でも最新機能も使いたい」という人向けに用意されているのがアップデートプランです。
2026年現在の料金は、
- PRO:1,200円/年
- EX:3,400円/年
です。
無期限版を持っているユーザーがこのプランへ加入すると、契約中は最新版を利用できます。
アップデートプランを解約しても買い切り版は残る
アップデートプランの特徴は、契約終了後です。
たとえばVer.5.0無期限版を所有していて、アップデートプランでそれ以降の最新版を使っていたとします。
アップデートプランを終了すると、最新版は使えなくなりますが、元々所有していたVer.5.0無期限版へ戻って利用できます。
無期限版自体が消えるわけではありません。
この仕組みを使えば、「新機能が必要な期間だけアップデートプランを使う」という選択もできます。
PROなら「無期限版+アップデートプラン」もかなり安い
PROの場合、
| 無期限版 | 1デバイス年額プラン |
|---|---|
| 6,900円 | 1,200円/年 |
です。
すでに無期限版を持っているなら、年1,200円で最新機能を利用できます。
1デバイス年額プランは3,000円/年なので、PCだけで使う人にはアップデートプランが有力な選択肢になります。
ただし、アップデートプランを契約するには無期限版が必要です。
また、Windows・macOS向けなので、iPadなどで利用したい場合は年額・月額利用プランを選びます。
12ヶ月ライセンスと年額プランの違い
CLIP STUDIO PAINTには「12ヶ月ライセンス」もあります。
公式ストアの1デバイス版は、
PRO:3,000円
EX:8,300円
です。
価格だけを見ると年額利用プランと同じです。
大きな違いは自動更新です。
12ヶ月ライセンスは一括払いで、12ヶ月が終了しても次回の支払いは自動的に発生しません。
「1年間だけ使いたい」
「サブスクの解約を忘れそう」
という人には使いやすい仕組みです。
月額より年額のほうがかなり安い
長期間利用するなら、月額より年額のほうが料金は安くなります。
PROなら
- 月額 480円 × 12か月 =5,760円
- 年額 3,000円
EXなら
- 月額 980円 × 12か月=11,760円
- 年額 8,300円
1年間ほぼ確実に使うなら、年額を選んだほうが支払額は小さくなります。
一方、「イベント前の2か月だけ使いたい」など短期間なら月額が向いています。
複数デバイスで使うなら月額・年額
年額・月額利用プランには、複数端末向けのプランもあります。
公式では1〜4台に対応するプランが用意されています。
たとえば、
自宅:Windows
外出:iPad
のように使い分けたい場合です。
無期限版はWindows・macOS向けなので、PCとタブレットを横断して制作したい人は年額・月額利用プランを選ぶほうが分かりやすくなります。
買い切りが向いている人
無期限版が向いているのは、次のような人です。
- WindowsまたはMacだけで使う
- Ver.5.0の機能で十分
- 最新機能を毎回使う必要はない
- 数年間使う予定
- 継続課金を避けたい
特にPROでPCのみなら、無期限版6,900円なのでシンプルです。
必要になったときだけアップデートプランを追加する方法もあります。
年額プランが向いている人
年額利用プランが向いているのは、
- iPadやAndroidで使う
- 常に最新版を使いたい
- 1年以上継続して使う
- 複数のデバイスで使いたい
- 毎月払うより年間料金を抑えたい
という人です。
契約中は新機能が追加されても、そのまま最新版を利用できます。
「どの機能が買い切り版に含まれるか」を毎回気にしたくない人にも分かりやすいでしょう。
月額プランが向いている人
月額が向いているのは、短期間だけ利用する人です。
たとえば、
- 同人誌制作期間だけ使う
- イラスト制作を試してみたい
- 数か月だけiPadで作業する
- 必要な月だけ契約したい
といったケースです。
1年間継続すると年額より高くなるため、長期利用が決まったら年額への切り替えを検討します。
PROとEXも購入前に確認する
買い切りかサブスクかを決める前に、PROとEXのどちらが必要かも確認します。
公式ではPROを、
- イラスト
- 短い漫画
- 動くイラスト
- 印刷物・グッズ・Webデザイン
向けとして案内しています。
EXではさらに、
- 複数ページ作品の管理
- 複数ページの一括書き出し
- LT変換
- 入稿支援
- 高度なアニメーション制作
などが利用できます。
特に同人誌の漫画を複数ページまとめて管理したい人は、EXの機能を確認してから選びましょう。
イラスト中心ならPROで十分なことが多い
イラスト制作が中心なら、まずPROを検討できます。
PROでも、
- ペン・ブラシ
- ベクターレイヤー
- 3Dデッサン人形
- 漫画制作
- デザイン制作
など主要な機能を利用できます。
EXはPROの上位版ですが、「高いほうを買えば安心」という理由だけで選ぶ必要はありません。
複数ページ管理やLT変換など、EX固有の機能を使うかどうかで判断します。
結局どれを選べばいい?
迷っている場合は、使用端末から決めるのが一番簡単です。
Windows・Macだけ
最新機能が必須ではない
→ Ver.5.0無期限版
常に最新版が欲しい
→ 無期限版+アップデートプランまたは年額プラン
iPad・Android
→ 年額・月額利用プラン
1年間だけ使う
→ 12ヶ月ライセンス
数か月だけ使う
→ 月額プラン
この選び方なら、かなり絞り込めます。
PCユーザーなら無期限版+必要なときだけアップデートが分かりやすい
料金体系を見ると、CLIP STUDIO PAINTは以前より複雑になりました。
ただ、PCだけで制作している人なら意外とシンプルです。
PROなら無期限版が6,900円。
新機能が必要になったら年1,200円のアップデートプランがあります。
毎年必ず最新版が必要とは限らないので、現在の機能で困っていなければ、そのまま無期限版を使い続けることもできます。
一方、iPadを併用する人や新機能をすぐ使いたい人は、年額プランのほうが管理しやすいでしょう。
「買い切りとサブスクのどちらが得か」だけでなく、どの端末で、どのくらい新機能を追うかで決めるのが一番分かりやすいと思います。
CLIP STUDIO PAINTの買い切りと月額・年額の違いまとめ
2026年現在の主な違いをまとめると次のとおりです。
| 無期限版 | 年額・月額 | |
|---|---|---|
| Windows / Mac | ○ | ○ |
| iPad / Android | × | ○ |
| 利用期限 | なし | 契約中 |
| Ver.5.0の機能 | ○ | ○ |
| 今後追加される新機能 | 原則別途必要 | ○ |
| 継続課金 | なし | あり |
| 複数端末プラン | × | ○ |
無期限版は「買った時点のメジャーバージョンを長く使う」仕組みです。
年額・月額利用プランは「契約している間、最新版を使う」仕組みです。
- PCだけで長く使うなら無期限版
- iPadを使う、複数端末で制作する、新機能を継続して使いたいなら年額・月額
この基準から考えると、自分に合うプランを選びやすくなります。
