オフィス家具メーカーのオカムラは2026年9月10日、pixivで「第1回 オカムラチェア擬人化イラストコンテスト」を開始しました。
テーマは、オカムラを代表する3種類のチェアの擬人化。好きな1脚を選び、その形や機能、個性からキャラクターを制作します。
応募期間は10月25日23時59分まで。最優秀賞には賞金15万円とオカムラチェア1脚が贈られます。
擬人化するのは「Contessa Ⅱ」「Sylphy」「STRIKER」の3種類
今回のコンテストでは、対象となる3種類のチェアから好きな1脚を選んでイラストを制作します。
| 対象 | チェアの特徴 |
|---|---|
| Contessa Ⅱ(コンテッサ セコンダ) | オカムラのフラッグシップに位置するワークチェア |
| Sylphy(シルフィー) | 背もたれのカーブを調整できるワークチェア |
| STRIKER(ストライカー) | ゲーミング・eスポーツ用途を想定したチェア |
単に「椅子を人間に置き換える」というより、それぞれのチェアが持つ特徴や個性を自由な発想でキャラクターとして表現することがテーマになっています。
応募作品を考えるなら、まず製品写真だけでなく、それぞれのチェアがどんな考え方で設計されているのかまで見ておくとキャラクターへ落とし込みやすそうです。
たとえばSylphyは、背もたれのカーブを変えられる「バックカーブアジャスト機構」が特徴のひとつ。体格に合わせて背中を支える設計になっています。
こうした機能を、性格、服装、シルエット、ポーズなどへ変換する余地があります。
最優秀賞は15万円+好きなオカムラチェア1脚
賞品は次のとおりです。
| 賞 | 人数 | 賞品 |
|---|---|---|
| 最優秀賞 | 1名 | 賞金15万円+オカムラチェア1脚+受賞作品の展示 |
| Contessa Ⅱ賞 | 1名 | オカムラチェア1脚 |
| Sylphy賞 | 1名 | オカムラチェア1脚 |
| STRIKER賞 | 1名 | オカムラチェア1脚 |
最優秀賞の作品は、オカムラのサロン「Chair isn’t」で一定期間展示されます。
副賞のチェアについては、Contessa Ⅱ、Sylphy、STRIKERの3機種から1脚を選択できます。
仕様とカラーについても、OKAMURA Lifestyle Storeの購入ページで選択できる対象範囲から選べます。ただし一部対象外の商品があり、詳細は受賞者へ個別に案内されます。
高価格帯のワークチェアを副賞として選べるのは、絵を描く時間が長いイラストレーターには少し面白い賞品です
オカムラ自身も、これまでイラストレーターや漫画家の作業環境を取材しています。
イラストレーターのMasaki氏はSylphy、漫画家の丸山恭右氏はBaronを使用しており、長時間座って制作するクリエイターとワークチェアは意外と近いテーマでもあります。
応募者から抽選で100名に20%OFFクーポンも
受賞作品だけでなく、コンテストへ作品を投稿した人を対象とした特典もあります。
応募者の中から抽選で100名に、OKAMURA Lifestyle Storeで利用できる20%OFFクーポンがプレゼントされます。
コンテストの受賞者だけを対象とした特典ではありません。応募すること自体が抽選の対象になります。
応募期間は10月25日まで
開催期間は次のとおりです。
2026年9月10日(木)~10月25日(日)23:59
約1か月半の制作期間があります。
今日9月10日からスタートしたため、これから題材を決めてキャラクターデザインを詰めても応募を狙えるスケジュールです。
応募を考えている人は、pixivのコンテストページに掲載されている最新の応募要項も必ず確認してください。
擬人化では「その製品らしさ」をどう拾うか
今回のテーマは、イラストコンテストとして少し変わっています。
用意されたキャラクターを描くのではなく、工業製品を観察してキャラクターへ変換すること自体が制作テーマです。
たとえば、
- フレームの形
- 背もたれのシルエット
- 素材
- カラー
- 操作機構
- 製品コンセプト
- 想定されている使用場面
など、キャラクターデザインへ変換できる要素は多くあります。
擬人化では、元のモチーフをそのまま服へ貼り付けるだけが選択肢ではありません。
- 曲線的な椅子ならキャラクター全体のシルエットへ反映する
- 調整機能を性格として解釈する
- ゲーミングチェアなら使用される環境から人物像を組み立てる
といった方向も考えられます。
オカムラは「特徴や個性を自由な発想でキャラクターとして表現」としているため、製品のどこを拾って人物へ変換したのかが作品の個性になりそうです。
製品ページは資料として見ておきたい
描く対象を決めたら、製品ページを資料として確認しておくのがおすすめです。
とくに工業製品の擬人化では、見た目だけを資料にすると、他の応募作品と発想が似やすくなります。
機能や開発コンセプトまで読むと、「この椅子を人間にするならどんな人物なのか」をもう一段掘り下げられます。
Contessaシリーズの場合、オカムラはイタリアのデザインファーム、イタルデザインとのコラボレーションによって生まれた製品であることを紹介しています。
Sylphyには、人の身体から導き出された曲線や、利用者の体格に合わせて背もたれを調整する考え方があります。
同じ「オフィスチェア」でも背景は違います
デザインそのものだけでなく、製品の成り立ちまでキャラクター設定の材料にできそうです。
企業案件に近いキャラクターデザインの練習にもなる
賞金や賞品を抜きにしても、今回のテーマにはクリエイター向けコンテストとして面白い部分があります。
仕事でキャラクターデザインをするとき、自分の好きなものをゼロから描けるとは限りません。
企業、商品、サービス、地域など、すでに存在する特徴を読み取り、「その対象らしさ」を残したままビジュアルへ変換する仕事があります。
今回のコンテストも構造は似ています
椅子という明確なモチーフがあり、そのデザインや機能を観察したうえでキャラクターへ翻訳する。
キャラクターデザインのポートフォリオを増やしたい人なら、受賞だけを目的にせず、既存の商品からデザイン要素を抽出してキャラクターへ変換した制作事例として取り組むのもありでしょう。
ただし、応募作品を後からポートフォリオなどへ掲載できるか、応募作品の権利がどのように扱われるかについては、コンテストの応募要項を確認したうえで判断してください。
公募では作品の利用条件まで確認してから応募を
イラストコンテストでは賞金額だけでなく、応募規約も重要です。
とくに確認しておきたいのは、
- 応募資格
- 応募できる作品数
- 過去作品の応募可否
- AI生成物に関する規定
- 二次利用の範囲
- 著作権の扱い
- 受賞作品の広告・展示利用
- 他コンテストとの重複応募
- 結果発表まで作品を公開してよいか
などです。
公募によって条件は異なります。
「応募したら著作権をすべて企業へ渡す」「受賞作品は自由に商用利用される」といった条件が今回のコンテストにあるという意味ではありません。
一般的な確認ポイントとして、応募前に最新の公式規約を最後まで読んでおくことをおすすめします。
椅子を描くのではなく「椅子を読んで人物にする」コンテスト
今回の公募は、題材が椅子というだけでも少し目を引きます。
しかも対象は架空の椅子ではなく、長年プロダクトデザインが積み重ねられてきた既存製品です。
イラストレーターに求められるのは、製品を正確に描写することだけではありません。
その製品を見て何を特徴だと判断し、どこを残し、どこを大胆に人物へ置き換えるか。
そう考えると、これは「擬人化イラスト」のコンテストであると同時に、観察とデザイン解釈のコンテストとも言えそうです。
応募期間は10月25日まで。
キャラクターデザインが好きな人は、まず3脚の製品ページを並べて「自分ならどれを人間にしたいか」から考えてみると面白そうです。