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ピッコマがSMARTOON原作小説コンテスト開始|審査通過で連載&縦読み漫画化、通過作品数は上限なし

ピッコマは2026年9月10日、「第4回ピッコマノベルズ大賞 番外編 SMARTOON原作小説コンテスト」の作品募集を開始しました。

審査を通過した作品は、ピッコマでのノベル連載に加えてSMARTOON化も確約されます。通過作品数に上限はなく、過去に「ピッコマノベルズ大賞」へ応募した作品も、条件を満たせば再応募できます。募集は11月4日10時までです。

応募には20話・合計6万文字以上が必要

今回のコンテストは、短編や企画書だけを送る形式ではありません。

応募時点で第1話から第20話まで、合計20ファイルを提出する必要があります。各話は2,000文字以上8,000文字未満で、20話の合計文字数は6万文字以上が条件です。

項目内容
募集期間2026年9月10日11:00〜11月4日10:00
応募資格プロ・アマチュア不問
応募形式第1話〜第20話、計20ファイル
各話の文字数2,000文字以上8,000文字未満
合計文字数60,000文字以上
審査期間2026年11月9日〜12月4日
結果発表2027年1月下旬予定

未完の状態でも応募できますが、最低でも20話分まで書き進めておく必要があります。

「面白い企画を思いついたので応募してみよう」という段階から始めるには、それなりの執筆量です。応募を考えるなら、テーマ選びと同時に11月4日までの執筆スケジュールも組んでおいた方がよさそうです。

審査通過作品はすべてノベル連載+SMARTOON化

今回もっとも大きい条件が、審査通過後の扱いです。

ピッコマによると、審査を通過した作品はピッコマでのノベル連載が確約され、その後、連載作品はすべてSMARTOON化されます。

SMARTOONは、ピッコマが展開するスマートフォン向けの縦スクロール型漫画です。一般にWebtoonと呼ばれる形式に近く、フルカラーで縦方向へ読み進める作品が中心です。

通常の小説公募では、受賞や連載がゴールになることが多いですが、今回はその先のコミカライズまで選考時点で組み込まれています。

漫画を描けない小説家やシナリオライターでも、原作側からSMARTOON作品へ入るルートとして応募できる公募です。

通過作品数に上限なし

もうひとつ珍しいのが、審査通過作品数に上限を設けていないことです。

最優秀賞1作品、入選3作品、といった枠ではありません。

ピッコマは「他の応募作品との比較によって通過の可否が左右されることはない」と説明しており、審査基準を満たした作品であれば複数作品が通過する設計です。

一般的な賞のように「良い作品だったが受賞枠が埋まった」という競争とは少し構造が違います。

作品そのものがピッコマの求める水準や方向性に合っているかが、より重要になりそうです。

募集テーマは3種類に限定

今回は、過去のコンテスト運営で応募数とSMARTOON採用率がともに高かったテーマに絞って募集しています。

募集されているのは次の3テーマです。

読者層募集テーマ
男性向け西洋風ファンタジー × 最強主人公
女性向け西洋風ロマンスファンタジー × 結婚
女性向け西洋風ロマンスファンタジー × 悪女・悪役令嬢

ジャンル自由の公募ではありません。

自分がすでに書いている作品を応募する場合も、「西洋風ファンタジーだから近そう」といった大まかな判断だけでなく、運営が公開している各テーマの要求まで確認した方がいいでしょう。

男性向けは「最初から無双」より成り上がる過程を重視

男性向けテーマは「西洋風ファンタジー × 最強主人公」です。

ただし運営側は、単純なチート無双を求めているわけではありません。

公式の執筆ガイドでは、最初から万能な力を与えられる主人公よりも、過去の経験や修練によって力を手にし、不条理な環境や権力者へ逆襲していく過程を重視すると説明しています。

また「世界を救う」といった大義より、「復讐」「成り上がり」など主人公自身の欲求から動く人物像が求められています。

タイトルだけ見てテンプレート的な俺TUEEE作品を書き始めると、運営側が示している方向とはずれる可能性があります。

女性向け「結婚」は、結婚してから物語を始める

女性向けのひとつ目は「西洋風ロマンスファンタジー × 結婚」です。

求められているのは、結婚するまでの恋愛ではなく、結婚したところから始まる物語です。

政略結婚や契約結婚など、不利な立場から始まった主人公が、誰かに助けてもらうだけではなく、自分の判断や能力によって状況を変えていく展開が求められています。

運営側は、最初から相思相愛で進む穏やかな恋愛よりも、不利な状況から逆転していくカタルシスを重視するとしています。

既存作品を改稿して応募する場合も、「結婚要素がある」だけでは足りず、結婚という状況がストーリーを動かす構造になっているかを見直した方がよさそうです。

悪役令嬢ではスローライフ系を非推奨

もうひとつの女性向けテーマが「西洋風ロマンスファンタジー × 悪女・悪役令嬢」です。

こちらも、現在のWeb小説で見かける悪役令嬢ものをそのまま求めているわけではありません。

運営側は、破滅を回避したあとスローライフを楽しむような受動的な展開を非推奨と明記しています。

求められているのは、身分制度や政治的な駆け引きが存在する世界で、主人公自身が未来の知識や特技を使いながら状況を変えていくタイプの物語です。

応募テーマだけでなく、そのテーマの中で何を求めているかまでかなり細かく公開しているのは、応募者にとってありがたいところです。

公募というより、ある意味では編集部から企画書の条件が提示されている状態に近いかもしれません。

過去に落選した作品も再応募できる

今回の番外編では、「ピッコマノベルズ大賞」へ以前応募した作品も再応募できます。

条件は、

  • 作品を改稿している
  • 今回の募集テーマに沿っている

ことです。

以前落選した原稿をそのまま送り直せるわけではありません

ただ、すでに6万文字以上書いている作品が対象テーマに近い場合、新作をゼロから用意するより現実的な選択肢になります。

過去作品を持っている人は、運営が公開した「求める作品」の内容と自作を比較してみてもよさそうです。

落選しても全作品に審査レポート

個人クリエイターにとってもうひとつ注目したいのが、審査レポートです。

応募規約違反を除き、審査結果が通過でも落選でも、応募した全作品へ読者審査員による審査レポートが送られます

一次審査は、ピッコマの利用データをもとに選ばれたユーザーが「読者審査員」として担当します。

プロの編集者による添削とは性格が違いますが、普段ピッコマを読んでいる層が作品をどう受け取ったかを確認できるデータになります。

6万文字以上を用意して応募する負担はありますが、落選すると何も返ってこないタイプの公募とは違います。

各話の「引き」まで考えて書く必要がある

SMARTOON原作として考えるなら、物語全体の面白さだけでは足りません。

運営事務局は、ピッコマの読者が「話読み・連載形式」に慣れていることを踏まえ、各話の終わりに次を読みたくなる「引き」を作ることが重要と説明しています。

「引き」は、話の終盤で新しい事実を見せたり、事件が起きる直前で区切ったりして、次話を読みたくさせる構成です。漫画や連続ドラマでもよく使われます。

小説として一冊を通して読めば面白い作品でも、毎週1話ずつ読むとテンポが違って感じられることがあります。

20話を提出するときは、20本の文章として考えるだけでなく、「各話を読み終えたところで続きを押したくなるか」という視点も必要です。

漫画原作者を目指す人にも応募先になりそう

このコンテストは名称上は「小説コンテスト」ですが、ゴールにはSMARTOON化があります。

そのため、小説家だけでなく、漫画原作やWebtoon原作を書きたいクリエイターにも近い公募です。

自分で漫画を描けなくても、ストーリー、キャラクター、世界観を作り、それを漫画作品へ展開する入口になります

とくに今回、ピッコマ側は過去の運営データをもとに採用実績の高かったテーマを公開し、さらに各テーマごとの「勝ち筋」まで公式noteで説明しています。

公募では「何を書けばいいのかわからない」ことも多いですが、今回は逆です。

求める方向が相当はっきりしています。

自由度が高いコンテストを好む人には狭く感じるかもしれませんが、商業作品として読者に届く企画を組み立てる力を試したい人にとっては、狙いを定めやすい募集です。

募集締切は2026年11月4日10時

応募には20話・合計6万文字以上が必要なので、興味がある場合は締切直前ではなく、早めに応募要項と公式のテーマ解説を確認しておくのがおすすめです。

関連リンク

ピッコマ|SMARTOON原作小説コンテスト応募サイト
公式応募サイトを見る

ピッコマノベルズ大賞 運営事務局|募集テーマ解説
公式の募集テーマ解説を見る

カカオピッコマ|公式発表
公式発表を見る

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