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KADOKAWAが世界規模の漫画賞を募集開始|金賞1万ドル、受賞者は連載デビューへサポート

漫画家を目指している人には、チェックしておきたい公募が始まりました。

KADOKAWAは2026年9月7日、第2回「KADOKAWA WORLD MANGA CONTEST」の作品募集を開始しました。

応募期間は2027年2月28日まで。プロ・アマ、国籍、年齢を問わず応募でき、個人だけでなくチームや法人での参加も認められています。
金賞には1万ドルの賞金が用意され、受賞者にはKADOKAWAの担当編集がついて商業デビューへ向けた制作サポートも行われます。

「漫画賞」と聞くと国内の新人賞をイメージしやすいですが、このコンテストは最初から世界を対象に設計されています。

募集は「漫画部門」と「ワードレス漫画部門」の2つ

第2回では、前回に続いて2部門で作品を募集します。

部門内容使用できる言語
漫画部門セリフやフキダシを使った漫画日本語、英語、スペイン語、フランス語、中国語(繁体字)
ワードレス漫画部門セリフや文字を使わず物語を表現言語不問

特に特徴的なのがワードレス漫画部門です。

ワードレス漫画とは、セリフや文章に頼らず、絵、コマ割り、表情、動きなどだけで物語を伝える漫画です。言語の壁がないため、海外の読者にもそのまま届けやすい形式です。

日本から応募する場合も、もちろん両部門から選べます。

漫画部門なら日本語の作品をそのまま応募できます

プロ・アマ不問。年齢や国籍の制限もない

応募資格は比較的広く設定されています。

KADOKAWAの発表では、プロ・アマ、国籍、年齢を問わず、個人・チーム・法人のいずれも応募可能としています。未成年者については保護者の同意が必要です。

国内の漫画賞では、応募先の雑誌やレーベルとの相性を考える必要がある場合もあります。

WORLD MANGA CONTESTは海外を含めた才能発掘を目的としており、応募者の居住地そのものは大きなハードルになりません。

金賞は1万ドル

賞金は次の通りです。

賞金
金賞10,000 USD
銀賞5,000 USD
銅賞3,000 USD
努力賞300 USD

金賞は1万ドルです。

ただ、漫画家を目指している人にとっては、賞金以上に注目したい特典があります。

受賞者にはKADOKAWAの担当編集者がつき、連載デビューへ向けた作品制作のサポートを受けられます。さらに、対象となる受賞者は日本で開催される授賞式にも招待されます。

単発の賞で終わらず、その後の商業展開まで用意されているのが特徴です。

前身コンテストの受賞者はすでに連載デビュー

「担当編集がつく」と言われても、それがどこまで商業デビューにつながるのかは気になるところです。

KADOKAWAは今回、過去の受賞者の事例も公開しています。

2024年に開催された前身の「ワードレス漫画コンテスト」で銀賞を受賞した、インド在住のクリエイター・masterlynx氏は、受賞作品を担当編集とともに商業作品へ磨き上げました。

その後、2026年5月にはコミックポータルサイト「カドコミ」で『カンフー・カンフル』の連載を開始しています。

コンテストから担当編集がつき、そのまま商業連載まで進んだ例がすでにあるわけです

漫画家志望者にとっては、ここがこの賞の大きな魅力でしょう。

前回は118の国・地域から1,959作品

第1回「KADOKAWA WORLD MANGA CONTEST」には、世界118の国・地域から1,959作品が集まりました。

その前身となる「ワードレス漫画コンテスト」は104の国・地域から1,126作品。

応募数だけ見ても、国際的な漫画賞として規模が拡大しています。

第1回では漫画部門とワードレス漫画部門を合わせて11作品が受賞し、金・銀・銅賞を受賞した6作品はカドコミで無料公開されました。

国内の漫画賞へ投稿するのとは少し違い、自分の作品が海外クリエイターと同じ舞台で審査される機会でもあります。

なぜKADOKAWAが海外まで漫画家を探しているのか

KADOKAWAは今回のコンテストについて、世界中から才能を発掘し、新しいIPを生み出す取り組みの一環だと説明しています。

IPは「Intellectual Property(知的財産)」の略称です。出版・ゲーム・アニメ業界では、漫画やキャラクター、作品シリーズなどを含むコンテンツ資産を指す言葉としてよく使われます。

つまり、完成した漫画を表彰するだけではなく、将来KADOKAWAから作品を生み出す漫画家を探す意味合いが強いコンテストです。

そのため、受賞後に担当編集がつく仕組みまでセットになっています。

漫画を描いてSNSへ投稿するだけでは編集者との接点を作りにくい人にとって、公募から直接出版社とつながれるルートになります。

ワードレス漫画は漫画家以外にも面白い

「ワードレス漫画」はかなり興味深い部門です。
漫画家だけでなく、イラストレーターやアニメーター、絵コンテを描く映像制作者なども、普段使っている視覚表現の技術を活かしやすいからです。

ワードレス漫画では、セリフで状況を説明できません。

そのため、

  • コマ割り
  • 構図
  • キャラクターの表情
  • 視線誘導
  • シルエット
  • 時間経過の見せ方
  • アクションのつながり

といった「絵だけで伝える力」がより直接的に問われます。

イラストを描けるものの漫画制作経験は少ない人にとっても、通常のストーリー漫画とは少し違った入口になりそうです。

応募締切は2027年2月28日

募集期間は、2026年9月7日から2027年2月28日までです。受賞作品は2027年5月頃に発表予定となっています。

約半年の制作期間があるため、これから新作を作り始める選択肢もあります。

応募は「KADOKAWA WORLD MANGA CONTEST」の公式サイトにある応募フォームから受け付けています。

細かな原稿形式や応募条件については、制作を始める前に必ず公式サイトの最新要項を確認してください。

漫画家志望なら「賞金」より受賞後まで見たい公募

漫画賞を選ぶとき、賞金や知名度だけを見てしまいがちです。

今回のWORLD MANGA CONTESTで注目したいのは、受賞後に出版社の編集者と作品を作るところまで制度化されていることです。

前身コンテストから商業連載へ進んだ例もすでに出ています。

国内在住でも応募できますし、日本語作品も対象です。

海外向けコンテストだから日本の漫画家志望者には関係が薄い、と読み飛ばすにはもったいない公募でしょう。

特にオリジナル漫画を制作している人、同人活動をしながら商業漫画にも興味がある人は、一度応募要項まで確認しておいてよさそうです。

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